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話題のペーパーフィルター不要のコーヒーメーカー、ビビるほど美味いが難点も

取材・文=ゆはやうあ/A4studio
BODUM「フレンチプレスコーヒーメーカー」
外箱はシックなデザイン

 新型コロナウイルス流行の影響で生まれた“おうち時間”で、ティータイムにこだわりたいと思うようになった方も多いのではないだろうか。

 そんな人にぴったりなのがBODUMの「フレンチプレスコーヒーメーカー」。こちらはペーパーフィルターがいらないというのがウリのドリップコーヒーメーカーで、コーヒーブレイクをちょっと豊かにしてくれるアイテムとなっているのだ。

 BODUMは、1944年にデンマークで創業したキッチンウェアブランド。多くのキッチン用品を取り扱っているが、そのなかでも創業当時から販売していたコーヒーメーカーには、特に力を注いでいる。特徴的なのは、コーヒーメーカーはペーパーフィルターのいらないフレンチプレス式のみを販売していること。公式HPでは69種類のコーヒーメーカーが販売されているが、すべてフレンチプレス式が採用されている。

 今回はアマゾンの「プレスコーヒー部門」で1位を獲得している「BODUM KENYA フレンチプレスコーヒーメーカー500ml」(税込3850円)を体験。ペーパーフィルターなしで淹れた、フレンチプレス式コーヒーは本当に美味しいのか。また、ペーパーフィルターを使って淹れたコーヒーと比べてどんな違いがあるのか、忖度なしでレビューしていこう。

ワンランク上のコーヒーを淹れられる?

 そもそもフレンチプレスとは、フランスで生まれたコーヒー抽出方法。家庭用のドリップコーヒーの淹れ方といえば、ペーパーフィルターを用いた方法を思い浮かべる方が多いだろうが、この方法だとペーパーフィルターがコーヒーの油分を濾し取ってしまう。

 一方フレンチプレスは、フィルターに金属を使用しているため、コーヒーの油分をしっかりと残したコクのあるコーヒーを淹れることができるのだ。特別な手間をかけずとも、ワンランク上のコーヒーを楽しめることから、人気の淹れ方となっている。

 では、「BODUM KENYA フレンチプレスコーヒーメーカー500ml」の箱を開封していこう。中には説明書と計量スプーン、シンプルで洗練されたデザインのコーヒーメーカー本体が入っていた。

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中身は3点

 コーヒー1杯分にあたる120mlのお湯を沸かし、その間に豆を準備する。粉が細かすぎると、フィルター部分から溶け出してしまう恐れがあるとのことだったので、今回は粗挽きのモカを用意した。

 そして、本体からフィルターを外し、空のビーカー部分に豆を投入していく。付属の軽量スプーンの大きさがコーヒー1杯分(約7g)になっているので、すりきり一杯を投入。特別、計量する必要がない点は便利でありがたい。

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軽量スプーンにも7gの表記あり

 そうこうしているうちにお湯が沸く。ビーカーにお湯を注ぐと、“コーヒーの粉がお湯に浮いてくる”という見慣れない光景が広がる。

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豆に含まれる油分が浮き出ているのが分かる

 お湯を投入したら、フィルターをビーカー部分に戻し、4分間蒸らしていく。ペーパーフィルターの場合は、どうしても蒸らす時間が短くなってしまうため、ここで味に差が出てきそうだ。

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じっくり蒸らす過程でペーパーフィルターと差がつく?

 4分間蒸らしたら、上部についている突起を押し込み、粉をプレス。フィルターを外して、グラスに注いだら完成だ。

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フレンチプレスコーヒー完成!

ずっしりした飲み応えと、さっぱりした後味のバランスが絶妙

 今回は味の比較を行うために、豆の種類とお湯の量の条件を揃えて、ペーパーフィルターで淹れたコーヒーも用意。見た目や香りなども含めて、飲み比べていこう。

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左がペーパーフィルター、右がフレンチプレス

 見比べると、ペーパーフィルターで淹れたものよりもフレンチプレスで淹れたコーヒーは色が濃く、底のほうが濁っているように見える。また、その表面には薄く油が浮いていることが確認できた。香りを比較しても、フレンチプレスで淹れたコーヒーのほうが、やや香ばしい印象だ。

 そして実際に飲んでみると、フレンチプレスで淹れたコーヒーはコクが強く、ずっしりとした飲みごたえを感じられる。苦味と酸味の主張もかなり強い。

 だが、豆によっても差が出るのかもしれないが、これだけしっかりと主張のある味わいであるにもかかわらず、苦味が口に残りすぎないところもポイントだろう。この性質を踏まえると、“メリハリのある味わい”といえるかもしれない。また、底がやや濁っているように見えていたのは、粉が溶けきっていないわけではなかったため、それは油分が溶け出していた証拠だったのだろうと理解した。

 飲み比べた結果、フレンチプレスで淹れたコーヒーは、噂通りに深いコクが感じられた。その違いは、本当に同じ豆を使用して淹れたのかと感じるほど別の味わいとなっていた。

後片付けはフレンチプレスのほうが少々面倒だが……

 では、片付けをしていこう。フレンチプレスの片付けは少々手間がかかる。まず、フィルター部分を外すと、プレス部分に粉がびっしりついているため、この部分を丁寧に水洗いする必要があるのだ。

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プレス部分には粉がびっしり
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ビーカー部分の粉は水で濯ぎながら捨てていく

 その後、ポット部分に溜まっている粉を、水洗いしながら生ごみに捨てる。これらが終わってから、洗剤で洗っていく。そのまま生ごみに捨てられるペーパーフィルターの片付けと比べると、少し面倒なのは間違いない。

 しかしフレンチプレスコーヒーの美味しさは、片付けの手間を踏まえてもおつりがくると感じた。もちろん味覚には個人差があるが、コーヒー好きな方はぜひ一度試していただきたい。その味の違いに、きっと驚きを隠せないはずだ。

(取材・文=ゆはやうあ/A4studio)

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A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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