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干支「壬寅」で2022年の変化を大予測!ロシアが勢力伸長、台湾情勢にも異変の歴史

文=井戸恵午/ライター
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 一方で、日本国内においては地方反乱に終息が見られることが多い。大宝2年(702年)には種子島・屋久島の反乱を鎮め、康平5年(1062年)には源頼義が安倍貞任・安倍宗任の兄弟を破って争乱を抑えた(前九年の役)。さらに、文明14年(1482年)には室町将軍・足利義政と鎌倉公方・足利成氏との間に和睦が成立し、「享徳の乱」が終息している。

 ただ、天文11年(1542年)だけは逆に反乱の当たり年で、美濃では斎藤道三が主君・土岐頼芸を追放、陸奥では伊達晴宗が父・稙宗に反旗を翻している。果たして今年は地方と中央との対立が緩和されるのか、それとも地方における勢力地図が大きく変わるような事件が多発する年になるのであろうか。現時点ではわからない。

 また、これは毎年言っているような気がしないでもないが、壬寅の年にも多くの災害が起きているので注意が必要である。

 皇極天皇元年(642年)に干ばつが、正平17年(1362年)にも干ばつ、寛文2年(1662年)には近江・若狭および日向でも、相次いで地震が発生した。これらの災害は飢饉を誘発する。

 また、これとは別に天平宝字6年(762年)および天明2年(1782年)にも飢饉となり、多くの餓死者が出た。さすがに、現代の日本において飢餓によって多くの死者が出るということは考え難いが、すでに昨年には新型コロナウイルスの流行や災害などにより、食料の生産や供給に影響する事態が発生しているので油断ならない。災害に備える意味でも、慌てて買い占めに走るのではなく、少しずつ備蓄食料を用意しておくのが賢明ではあるまいか。

ビートルズのデビューも寅年だった

 最後に明るい話を。

 壬寅の年には、新たなビジネスが芽吹く可能性がある。仁治3年(1242年)には、西園寺公経が派遣した宋船が10万貫の銭などと共に帰国している。また、天文11年(1542年)には生野銀山が発見された。慶長7年(1602年)には世界初の株式会社とされるオランダ東インド会社が発足、アジアの富を欧州へと流し込んだ。明治35年(1902年)には合名会社鈴木商店が設立され、ロンドンやニューヨークなどに代理店を設置している。危機や戦乱、災害は経済発展を阻害する要素であるが、その中で新たな利が見いだされることもあるようだ。

 また、後世に影響を与えることになる傑作が生み出される傾向もある。慶長7年(1602年)にイギリスにおいてシェイクスピアの「ハムレット」が初演されたとされ、天保13年(1842年)にはイタリアにおいてヴェルディの「ナブッコ」が初演を迎えている。明治35年(1902年)には世界初のSF映画といわれるジョルジュ・メリエス監督の『月世界旅行』が公開された。また、昭和37年(1962年)にはザ・ビートルズがレコードデビューを果たしている。

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