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三冠王・日テレ、低迷の始まりか、じわり視聴率低下の理由…深刻な“フジテレビ化”

文=編集部

 だが、ここ10年ほどはあまりに長い間、日テレの一人勝ちが続いてしまったため、スタッフは既存の人気番組を回していればよくなり、ろくに新番組立ち上げの経験もないまま、早ければ30代でP(プロデューサー)になるほど出世も早くなった。その結果、日テレの威光を笠に着て制作会社などに偉そうな態度を取り、肩で風を切るような勘違い局員が目立つようになった。こうした現象は、かつて年間視聴率3冠の座を不動のものとして黄金時代を築いていた頃のフジテレビとまったく同じ。フジはそこに胡坐をかいたために今の低迷につながっている」

 そうした“失敗の法則”を認識している日テレ上層部は、危機感を抱いているという。

「『人生が変わる1分間の深イイ話』と『今夜くらべてみました』が来春の番組改編で打ち切りになると報じられているが、2番組とも視聴率が悪いわけではない。数字が飛びぬけて良いわけではないが悪くもない番組を続けるのか終わらせるのかというのは、編成にとって悩ましい問題。たとえ終わらせても新番組が視聴率的にそれを上回る保証はなく、打ち切りというのは怖い面がある。

 今回、それでもウチが『深イイ話』と『今くら』の終了という決断をしたのは、中途半端な番組をダラダラと続けるよりは、新番組に挑戦することで局全体の新陳代謝や番組制作力アップを図るという大局的な見方があるからだろう。局内に対しても“数字が悪ければ容赦なく終わらせますよ”という姿勢を示すことで、良い刺激にもなる」(同)

 もっとも、テレビ業界全体を取り巻く状況の変化を指摘する声もある。

「この業界に身を置く人間であれば誰しも、業界全体が先細りであることは百も承知で、数年後にはキー局同士での合併や経営統合など業界再編が起こるという見方もあるほど。さらに、コロナ禍で人々のNetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスやゲームの利用機会が増え、テレビの衰退に拍車をかけたのは間違いない。局同士が内輪で“数%勝った、負けた”と視聴率争いに明け暮れたところで、結局、縮小するパイを奪い合っているだけで何の意味もない。業界全体が根本的なビジネスモデルの転換を求められている」(テレビ局関係者)

(文=編集部)

 

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