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炎上のヴァンゆん結婚企画、法的にも重大な問題…マリッジハラスメントと損害賠償

文=編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表
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 企業のPRやブランディングを手掛ける企業のプロデューサーはいう。

「交際申込みネタや公開プロポーズネタは昔からテレビのバラエティ番組でもよくみられるが、今回マズかったのは、当事者としてかかわる動画の一企画であり、さらに視聴者の期待を裏切れないということで『ゆん』が“断れない状況”に置かれ、さらに公衆の面前で結婚という極めてデリケートな問題を突きつけられてしまったという点だろう。動画での『ゆん』の表情を見る限り彼女的には“シャレになっていない”というのが伝わってくるが、それでもヴァンビは意に介さずに一人で暴走してしまっていた感があるのもマズかった。

 YouTuberの世界は参入障壁が低いため、ますます競争が激しくなっているということもあり、長くやっていると“ネタ切れ”を起こし、過激な方向に走ってトラブルを起こしてしまうケースも多い。そのため、一部のYouTuberは将来を見据えて、しっかりとしたチームを組んで企業のPR・広告案件を獲得していく方向にシフトしている。企業から1案件を数百万円レベルで請け負って、しっかりと効果を出しているYouTuberも多いが、企画や準備、撮影のためにテレビ制作会社も顔負けなほど寝食を削って激務を続けている例もザラで、世間が抱くイメージほど楽ではない」

 今回の「ヴァンゆん」の問題では「ゆん」の言葉からもわかるように、2人の間で紛争に発展することはないと思われるが、一般企業においても酒の席などで部下が上司から結婚や恋愛に関して無遠慮に“追及”され、それがセクハラ・モラハラだとして問題となるケースは少なくない。

 もし仮に今回と同様のケースで女性側が精神的な苦痛を訴えて男子側に賠償請求などを行った場合、認められる可能性はあるのだろうか。山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士は次のように解説する。

マリッジハラスメント、告白ハラスメント

 この問題、最近、マリッジハラスメントや告白ハラスメントといわれているものですね。なんでもかんでも“ハラスメント”をつくり出すのはどうかとは思いますが、確かに、好きでもなく、さらにはそんなに話をしたこともない人から、突然、その人にとっては“玉砕”覚悟で「好きです」「結婚してください」と言われても、迷惑以外のなにものでもありません。

 昔々『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)という、今でいうお見合いパーティーの番組がありましたが、番組の都合上、男性側が女性側に告白をしなければならないので、ほとんど話をしていない男性から“玉砕”覚悟で「付き合ってください」と言われても、迷惑すぎる話であったのと同じでしょう(知らない人はググってね)。

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