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楽天モバイル、iPhone着信不具合でも謝罪しない企業体質…赤字3千億円に膨張

文=編集部
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 電波オークションで資金力があるNTTドコモが電波割り当てを独占したら、独り立ちできていない楽天モバイルは追いつけなくなる。その危機感が三木谷氏を電波オークション反対へと駆り立てた。

KDDIから回線を借りるローミング費用の負担増で携帯電話事業は赤字

 楽天グループの21年1~9月期連結決算(国際会計基準)は、最終損益が922億円の赤字(20年1~9月期は714億円の赤字)だった。基地局投資や通信網を借りるローミング費用の負担が重く、携帯通信事業の事業損益の赤字が3025億円と過去最大になったのが響いた。

 売上高にあたる売上収益は前年同期比15%増の1兆2005億円。電子商取引(EC)事業、クレジットカードなど金融事業は好調だ。ECなどインターネットサービス事業の事業利益は834億円で前年同期の64億円から急増した。金融フィンテック事業の利益は前年同期比8%増の682億円だった。携帯電話のモバイル事業の赤字が拡大し業績の足を引っ張る構図が続く。携帯電話事業に本格参入し、実質的な第1期にあたる20年12月期のモバイル事業の赤字額は2272億円だった。

 21年12月期は前年をはるかに上回るスピードで赤字が膨らんだ。モバイル事業の赤字は、1~3月期が975億円、4~6月期が996億円、7~9月期は1052億円と四半期ベースで過去最大となった。その結果、1~9月期の累積赤字は3025億円と前年同期の1506億円から倍増した。

 モバイル事業は基地局建設の投資負担が重い。これに加え、KDDIから回線を借りるローミングの費用負担が重荷になっており、ユーザーが増えれば増えるほどローミングの費用負担で赤字が膨らんでいく。強気な三木谷氏も、ローミング費用が想定を上回ってしまっている」と苦悩しているという。

 膨れ続ける赤字を解消するには、基地局の整備を進め自社回線のエリアを増やし、ローミングを打ち切るしかない。三木谷氏は決算説明会で携帯電話事業について「23年中の単月黒字化は十分可能だ」と大見得を切った。楽天モバイルはいつ離陸するのか。

(文=編集部)

 

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