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さらに義務台数を超えてEVが売れるケースも考えられる。理由は2つで、1つは機能面の向上だ。まずEVのコストだが、電池コストの低減と生産台数の増大、生産性の向上によって大幅に下がることが十分考えられる。たとえばアウディは2年ほどでエンジン車と変わらない販売価格になるといっている。さらに充電インフラが急速に整備される。しかも充電器の性能アップで充電時間が10分以内に縮まる。あらゆる場所で待たずに十分な充電が可能になる。高速道路では走行中の充電も可能になるかもしれない。
2つ目は、一度EVのユーザーになると次もEVにするというEVの圧倒的な魅力と扱いやすさだ。そして、消費者の心理である。近代資本主義の市場では、新しいものが魅力的に映る。そして時代の最先端の象徴となる。人々はある値以上にEVが増えたとき、雪崩を打ってEVを購入するだろう。そして、環境意識の高まりだ。これまでとは逆にエンジン車に乗るには相当の覚悟が必要になるに違いない。
こうしたことに加えてEVの価格がエンジン車よりも安くなることも大いに考えられる。それは中国で早くも50万円以下の軽自動車サイズのEVが売られ、大人気だということからも十分に想像できる。30年にEV爆発が起きていると、計画した生産台数では間に合わないことも十分に考えられる。そうしたケースにトヨタはどう対応するかは、もちろん明らかにされていない。
(文=舘内端/自動車評論家)
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