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松本人志、オミクロン株は怖くない発言、上昌広医師「概ね賛成」…間違っている点も

文=編集部、協力=上昌広/血液内科医、医療ガバナンス研究所理事長
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 なぜ、彼らは冷静でいられるのか。それはオミクロン株の毒性が低いことがわかっているからだ。すでに複数のグループから、オミクロン株の毒性についての研究が報告されている。例えば、12月23日、英保健安全保障庁の研究チームは、英国でのオミクロン株感染者5万6,066人の転帰を分析し、デルタ株と比較し、重症化リスク(入院リスク)は62%低いと報告している。

 このことは、日本でも確認されている。1月18日、国内の新規感染者は3万2,197人と、過去最高を記録した昨年8月20日(2万5,990人)を上回った。ただ、重症者は261人で、8月20日の約7分の1だ。昨夏の病床利用率のピークは8月25日で62%だったが、1月12日現在、16%にすぎない。

 オミクロン株対策を考える上で、規制強化が健康にも悪影響を及ぼすことを忘れてはならない。高齢化が進んだ日本では、その影響は深刻だ。

 コロナ流行下で日本での死亡数は増加している。医療ガバナンス研究所の山下えりかの調査によれば、2017~19年の死亡数と比較し、20、21年の5月は、1.25倍、1.37倍、8月は1.29倍、1.35倍、さらにに21年の1月には1.19倍死亡者数が増えていた。コロナが流行するたびに死亡が増加していることがわかる。この増加は自然変動では説明がつかず、国立感染症研究所は「超過死亡」を認定している。

「超過死亡」はコロナ感染による死亡が増えたためではない。21年1月には過去3年間と比べて、2万4,748人死者が増えているが、この時期にコロナによる死亡が認定されたのは、2,261人にすぎない。コロナの流行時期に合わせて、多数のコロナ関連死が生じていたと考えるのが妥当だ。

 昨年12月24日、スポーツ庁は全国の小学5年生と中学2年生を対象とした21年度の全国体力テストで、男女とも全8種目の合計点の平均値が調査開始以来最低であったと発表した。小中学生の体力がこれだけ落ちるのだから、高齢者の健康が害されるのも宜なるかだ。

 このような状況を総合的に考えれば、松本氏の発言は合理的といっていい。

ワクチンの追加接種は有効

 では、彼の発言で何が問題か。「別にこれ、オミクロン用のワクチンじゃないですから。副反応のほうがオミクロンよりきついと思うんですよ。3回目のワクチン打とうって前向きな人ってどれくらいいるのかなって……」など、ワクチンの追加接種を否定していることだ。

 これは医学的には適切ではない。それは、日本以外のすべての先進国で、オミクロン株流行前に高齢者は追加接種をほぼ終了しているからだ。図2をご覧いただきたい。1月17日現在の追加接種終了率は1.18%。OECD加盟38国中、36カ国が接種率を公表しているが、日本は断トツの最下位である。追加接種なしで、オミクロン株が流行した場合、どの程度、重症化するかはわからない。

松本人志、オミクロン株は怖くない発言、上昌広医師「概ね賛成」…間違っている点もの画像3
図2

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11:30更新
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