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松本人志、オミクロン株は怖くない発言、上昌広医師「概ね賛成」…間違っている点も

文=編集部、協力=上昌広/血液内科医、医療ガバナンス研究所理事長
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 追加接種を推し進めたイスラエルでの感染拡大を根拠に、その有効性を疑問視する人もいるが、これも短絡的だ。イスラエルで感染が急拡大したのは、今年に入ってからだ。実は、イスラエルは昨年8月末までに、国民の4分の1の追加接種を終えていた。接種から4カ月以上が経ち、効果が低減していた可能性がある。現在の同国の追加接種完了率は53%だから、国民の過半で免疫が低下していたと見なすことも可能だ。

 追加接種の有効性は、実験室レベルでは、すでに証明されている。昨年12月11日、イスラエルのシェバ・メディカルセンターと同国保健省の中央ウイルス学研究所は、追加接種により、オミクロン株への中和活性が100倍高まったと報告している。同様の研究は、昨年12月23日、米マサチューセッツ総合病院の研究グループが、米「セル」誌に報告している。

 今後、オミクロン株に対するワクチンの開発が進むだろうが、まずはイスラエル、そして米国で始まり、日本に入るのは、かなり後だ。現時点では、総合的に判断して既存のワクチンの3回目接種が望ましい。

(文=編集部、協力=上昌広/血液内科医、医療ガバナンス研究所理事長)

●上昌広/特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長

1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の診療・研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(後に先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。2016年3月退職。4月より現職。

 

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