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「撮影現場で心霊写真」「1日に5回も金縛り」小野健斗がホラー映画の恐怖体験を告白

構成=中野龍/フリーランスライター
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小野健斗

 残虐なバイオレンス・スプラッター描写が問題となり、脚本段階で映倫から審査拒否を受けたと話題のホラー映画『真・事故物件/本当に怖い住民たち』が2月18日に公開される。オカルトニュースサイト・TOCANAの映画製作第1弾となる同作は、日本の犯罪史上最も凄惨なバラバラ殺人事件の現場だったアパートを舞台に、事故物件に住み込んで幽霊をカメラに収めようとするユーチューバーとアイドルの卵たちが恐怖のどん底にあえぐストーリーが描かれる。

 同作に出演する小野健斗は「撮影中に心霊写真のハプニングがあった」「撮影後に1日に5回も金縛りに遭って、体から何かが抜け出ていった」と身のまわりで不可解な出来事があったことを告白。特撮ドラマ『天装戦隊ゴセイジャー』、舞台『新テニスの王子様』など若手俳優の登竜門でキャリアを積み重ねてきた実力派の身に一体何が起きたのか? 今作の見どころと共に、真相を本人に直撃した。

――本格ホラー作品の出演は初めてです。どんな映画になりましたか。

 実は僕自身はホラーが苦手なんですよね(笑)。でも、現場では全員で力を合わせて良い作品を作ろうと、和気あいあいと撮影していました。恐ろしいシーンはありますが、ホラーが苦手な人も「この先どうなるのか」「もうちょっとだけ見てみようか」と“見る勇気”が湧いてくるような、気になる展開になっています。とは言え、やっぱりホラーなんですけどね(笑)。ぜひ、重低音が響く映画館で鑑賞してほしいと思います。より怖さが増すはずです。

――今作では芸能マネージャーの安藤役を演じています。どんな役どころですか。

 海老野心さんが演じる現役女子高生アイドルのマネージャー役を演じました。安藤はペコペコ頭を下げてばかりの人の良いマネージャーなのですが、物語の前半と後半では違った一面を見せるので、そのバランスを取るのが難しかったですね。基本的にはニコニコ笑っているんだけど、「こいつ何者なの?」という感じを出したかったので、一瞬だけ“無”になっている表情を作ってみたりしました。感情を爆発させるシーンでは、 “ブラック健斗”みたいな部分も出せたかなと思っています(笑)。

――撮影中にちょっとしたハプニングがあったそうですね。

 無事に撮了することができたのですが、現場でスチールさんが撮った写真の中に心霊写真があったんですよ。僕も「マジですか?」って見せてもらったのですが、ある女性キャストの髪に得体のしれない顔がはっきりと写っていたんです…。心霊写真を生で見たのは初めての経験だったので、怖かったですね。でも僕の写真じゃなかったので、まあ大丈夫だろうって(笑)。

――そのほかに撮影で恐ろしい体験はありましたか。

 劇中で恐怖に震えるのは心さんたち女性3人が中心なので、現場では女性陣が「キャー!」と悲鳴を上げているのを横目に、僕は優雅に待機していました(笑)。でも、心さんが僕にブチ切れるシーンがあって、後ろからイスをガンガン蹴られた時はあまりの迫真の演技にビビりましたね。この子を絶対に怒らせてはいけない…って(笑)。監督が「ちょっとやりすぎかな」ってNGを出したので、完成シーンはもう少し控えめになっているんですけど。

――今作のタイトルは「真・事故物件」ですが、いわくつきの場所に住んだことはありますか。

 今住んでいる所は新築の時に入居したので、事故物件ではないとは思うんですけどね。でも、しょっちゅう金縛りには遭うんですよ。最近だと撮影の1か月後に、1日に5回も金縛りに遭ったんです。いつもならスルーするのですが、5回も金縛りに遭ったら寝れないじゃないですか。さすがに怖くなって、なんとか体を動かして、窓を開けて部屋を明るくしたんですよね。そうしたら、自分の体から何かが抜け出て、窓から去っていったんです。

――それって相当ヤバいですよね…。

 うーん。でも、それ以外は特に害があったわけじゃないですからね。ずっと体調が悪いとかだったら嫌ですけど。

――ちなみに頻繁に金縛りに遭うようになったのは、いつからですか。

 大人になってからです。初めて金縛りに遭ったのは20歳だったかな。実家で寝ていた時でした。ちょうど『天装戦隊ゴセイジャー』でゴセイブルーを演じていた時期で、ちょっと危ない感じの海沿いの崖でよく撮影していたんですよ。だから、うちの親父に「霊を引き連れてきたんじゃないか?」って言われました。でも、本当にそれが原因なのか分かりませんけどね。

――戦隊ヒーローも大変なんですね。その後もドラマや映画、舞台でも活躍されています。今作で俳優としてつかんだことや、新たな目標はありますか。

 今作の安藤は良いヤツなのか悪いヤツなのか、よく分からない不気味さがあると思うのですが、役者として大きな経験になりました。最近は悪役をやらせていただくことも増え、場をかき乱す役柄をやってみたい気持ちが強くなっています。以前、品川庄司の品川祐さんと共演させていただいた時に、「お前は変態数学教師役が絶対に似合う」って言われたことがあって、その言葉がなぜか心に残っているんですよね。気持ち悪い変態の役とか、アウトロー感のする悪役など、汚れ役も幅広く演じてみたいですね。

(構成=中野龍/フリーランスライター)

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