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キングコング西野亮廣、武道館単独ライブ直前の憂鬱と、オンラインサロン会員半減の衝撃

文=藤原三星
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キングコングが武道館ライブを開催する。自身のYouTubeチャンネル「毎週キングコング」内で発表した際には、「2人の舞台がまた見られる!」と多くのファンが歓喜した。そういえば、同じく“吉本退所組”のオリエンタルラジオも、デビュー20周年(2025年)に武道館ライブをやりたいって言ってたね。(画像は同チャンネルより)

「ディズニーを倒す」と豪語し、絵本や映画の制作を手がけるなど独自のエンタメ路線を邁進してきた西野亮廣。すでに吉本興業を退所はしているが、キングコングの屋号は残したままコンビでの活動もYouTubeを中心に続けており、2月28日には日本武道館でトークライブ「毎週キングコング in 日本武道館」を敢行予定。解散はしてないものの、全盛期と比較すれば露出は極端に減っているキングコングが、なぜいま武道館でライブなのか?

 吉本興業に近い関係者はこう明かす。

「西野さんは、スタッフへのパワハラ疑惑をきっかけに2021年1月に吉本を退所。本人は“円満退所”を主張しましたが、当時のマスコミが報じていた通り、実際はまったくそんなことはなく、西野さんと仕事をしたいと思っている吉本の社員はほぼいないんじゃないでしょうか。“クリエイターならば、何をやっても許される”くらいに思っているのか、夜中でも朝でもこちらの都合を考えず連絡をしてきて、つながらなかったら即ブチギレる。このご時世、そんなこと吉本じゃなくても許されないと思いますけどね。

 彼がキングコングとしての活動を継続していることに対しても吉本は、反対こそしてはいませんが応援しているわけでもない。ただ、相方の梶原(雄太)さんは、“カジサック”としてネット上では相変わらず一定の人気はある。なので、梶原さんが吉本所属である以上、西野さんへのフォローもある程度はせざるを得ない……。そんな状況でしょうか。

 西野さんは、吉本をやめても引き続きキングコングとして吉本系列の劇場で漫才の舞台に立つことを望んでいたらしいですが、さすがにそれは吉本がOKしなかった。やはり吉本にとって漫才の舞台は“聖域”なので、吉本を退所した人間がおいそれと出演できるような場所ではない。そのため、西野さんは武道館での今回のトークライブを成功させてキングコングという看板を改めてアピールし、キングコングとして漫才の舞台に返り咲くことを目論んでいる、ともいわれています」

2万円超の“VIP席”は売れ残りも…しかし大赤字はギリギリで回避か

 しかし、そのチケット代のあまりの高さゆえか(“VIP席”は2万8000円か2万5000円という強気設定)、『キングコングの武道館ライブが空席祭りに?』とのネットニュースも報じられており、今回のキングコングの再出発を不安視する声もあるが……。

「チケットのセールスは発売当初こそ苦戦していたようですが、公演日程が近づくとそれなりに売れはじめ、現状でもあまっているのは主に2万円以上のVIP席のみ。配信チケットも2000円で購入できることが決まったので、さすがに大赤字にはならないと思いますよ。

 梶原さんはチャンネル登録者数230万人を抱える大人気ユーチューバーですし、西野さんのオンラインサロンも4万人ものメンバーがいます。武道館のキャパは約1万席ですが、長引くコロナ禍で、多少の空席があっても『コロナ対策だ』と言えばマイナスイメージは抱かれない。今やイベントなんて『成功した!』と言ったモン勝ち……な部分もあるので、勝ち名乗りを上げることを得意とする西野さんならば、この大規模なライブをまたもや自身のSNSでうまく“神格化”してみせることでしょう。ただ、そのことと漫才の舞台に復帰できるかどうかはまた別の話。吉本関係者はこういった西野流のやり方を嫌うでしょうから、吉本と西野さんとの間の溝は、より深まりそうですが……」(前出の関係者)

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西野の相方・梶原雄太のYouTubeチャンネル「カジサックの部屋」はチャンネル登録者数 232万人と大人気。ほかにもサブチャンネル「カジサックの小部屋」や「ゲーム部屋」などを開設しており、YouTuberとして不動の人気を誇っている。(画像はYouTubeチャンネル「カジサックの部屋」より)
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千鳥の大悟に「捕まってないだけの詐欺師」と評された西野亮廣。武道館ライブで新たな“信者”獲得なるか? (画像はオンラインサロンプラットフォームSalon.jp公式サイトより)

吉本興業を退所したことが、オンラインサロン会員激減へとつながったのか

 西野のオンラインサロンは、「日本で一番会員数が多い有料オンラインサロン」として名を馳せたこともある。それがここにきて4万人にまで減っているのはなぜなのか?

 ある週刊誌の芸能記者はこう明かす。

「西野さんのオンラインサロンの会員数が減少に転じたのは、この1年くらいでしょうか。2016年に開設されたこのオンラインサロンは当初、西野さんと一緒に町を作ったりビジネスを考案したりしたい……という“意識高い系”の人々が殺到し、多いときには7万4000人以上の会員を抱えました。月額980円ですから、最盛期には年間で8億7000万円の売り上げを生んでいたことになります。

 会員数激減の原因としては、やはり西野さんが吉本興業を退所したことが大きいのではないかと思います。というのも、以前から西野さんは『「収録中にムカついて帰ってきた」「ナイナイ(ナインティナイン)の岡村さんは面白くない」ってテレビで発言すると、オンラインサロンの会員数が増える』と明言しており、そうした煽情的な戦略で会員数を急増させてきた部分があるのは間違いない。

 それが、吉本を退所して以降、地上波をはじめとする一般メディアへの西野さんの露出が激減し、テレビで西野さんの話題がとり上げられることも少なくなった。なので西野さんがこうした“炎上商法”をしかける機会も減り、自然と会員数も減っていった……ということでしょうね。

 今まで、芸人の新しいあり方を開拓してきた西野さんですが、そうした“西野ブーム”もついに終焉かとささやかれ始めています。だからこそ西野さんは、キングコングとしての活動も捨てきれないのでしょう。最近は、NFTやメタバースを利用しての新ビジネスを模索中のようですが、このままでは、吉本所属時代のような輝きを取り戻すことは難しいでしょうね……」

 はたして、2月28日の武道館トークライブが、西野亮廣の反撃の狼煙となるのか。おおいに注目したい。
 
(文=藤原三星)

藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。

Twitter:@samsungfujiwara

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