NEW
「山口組組員」だった異色の司法書士・甲村柳市氏に聞く「最近の刑務所事情」

元受刑者しか知らない刑務所での生活…入った瞬間から人権剥奪、続くコロナ大感染

構成=編集部
【この記事のキーワード】, ,

飲酒運転、児童買春…多い刑務官の不祥事

――なぜ刑務所では医師が不足しているのでしょうか?

甲村 法務省では、EXILEのATSUSHIなどを起用して刑務所の医師を募集していますが、エリートである医師がわざわざゴロツキばかりの刑務所に行くでしょうか? ものすごく高邁な精神の持ち主か、不祥事を起こして刑務所くらいしか働く場所がないのか、どちらかでしょう。どちらが多いと思いますか?

――なるほど。一方では刑務官の不祥事も多いですね。

甲村 そうですね。最近では、宮崎刑務所の看守部長が飲酒運転で検挙され、停職3カ月の懲戒処分を受けていることが報道されていますし、児童買春なども相変わらずです。懲役に示しがつかない、とはこのことですね。

 また、私の「古巣」である佐賀少年刑務所も、昔から何かというと鉄拳制裁でしたが、2021年12月には刑務官が同僚に暴行を加えて10日間のけがを負わせ、罰金10万円の略式命令を受けたことが報道されています。受刑者ではなく同僚も殴るのは最近の傾向のような気がしますが、今まで発覚しなかっただけかもしれません。

 刑務官がこんなことでは、更生などできるわけはありません。ましてや、わざわざ事件を起こしてまで刑務所に行っても、何もいいことはないですよ。

(構成=編集部)

【プロフィール】甲村柳市(こうむら・りゅういち)
1972年岡山・美星町生まれ。ごく普通の子どもだったが、中学校に入った頃から不良に憧れて町でケンカも繰り返すように。少年院収容も経験。20代前半にスナックで“スカウト”されて五代目山口組の三次団体の組員に。恐喝未遂や公務執行妨害罪などでの服役を経て2018年11月、7回目の受験で合格。現在は、生まれ育った岡山市内で東亜国際合同法務事務所の代表をつとめ、不動産や商業登記のほか、遺言・相続、成年後見、入国・国際業務、債権整理、風俗業や建設業の許認可申請など司法書士・行政書士の業務をすべてこなしている。https://touakokusai.com/

情報提供はこちら