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片田珠美「精神科女医のたわごと」

小林麻耶、危惧される「不安と高揚・観念奔逸・邪推・誤認と錯覚・現実検討能力の低下」

文=片田珠美/精神科医
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 麻央さんが亡くなった日に海老蔵さんが吐いたとされる「こんなに高いマンション、借りたばっかりなのに!」という言葉にしても、その前後の文脈から理解すべきかもしれない。たとえば、「こんなに高いマンション、借りたばっかりなのに! 死んでしまって、住めなくてかわいそう。悲しすぎる」といった意味で発した言葉とも考えられる。麻耶さんは、海老蔵さんの言葉尻だけをとらえ、過剰反応しているように見えなくもない。

 そもそも、最愛の妻を喪ったショックと悲しみで打ちのめされていると、それをどう表現していいかわからず、なかなか言葉が出てこないものである。

 何よりも私が危惧するのは、なるべく望ましい結果をもたらし、できるだけ実害を少なくするには、現実的にどう対応するのがいいかについて考える力、つまり現実検討能力が低下しているように見える点だ。

 今回の暴露動画によって、麻耶さんは海老蔵さん一家と交流できなくなる可能性が高いと思う。麻耶さんが昨年4月に離婚した背景には「このままでは最愛の姪・甥に会えない」という事情もあったと一部で報じられている。それだけ姪と甥に対する愛情が強いのだろうが、今後2度と会えなくなってしまう恐れもある。そういう事態は麻耶さんにとって極力避けたかったはずだ。にもかかわらず、暴露動画によって、自分が望まなかった事態を招いてしまったのだから、現実検討能力が低下しているのではないかと疑わずにはいられない。

“フォリ・ア・ドゥ(folie à deux)”の可能性も

 以上の5つの点は、約5年前に当時の夫、船越さんを告発する動画を投稿し続けていた頃の松居さんにも認められた。松居さんは、被害妄想と嫉妬妄想も抱いているように見えたので、私は「退行期パラノイア ( involutional paranoia) 」である可能性を指摘した

「退行期パラノイア」は、圧倒的に女性に多く(40歳~51歳の女性が症例の約90%を占める)、不安と高揚が入り交じった不安定な精神状態になる。最初は何でも邪推し、ちょっとした疑念や不信感を抱くことから始まり、次第に誤解や錯覚が頻繁になる。やがて、一貫した内容を持つ妄想へと発展することも少なくない。

 今回、暴露動画を公開した麻耶さんの場合、一見すると妄想を抱いているようには見えない。ただ、海老蔵さんをはじめ田村淳さんなどの著名人から、麻耶さんの両親までが、麻耶さんを批判したと、元夫の國光氏は告発している。

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