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テスラ、株価急落で時価総額12兆円が吹き飛ぶ…マスク氏、EVへの関心低下か

文=Business Journal編集部
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 21年11月9日、テスラ株の売りが加速した。イーロン・マスク氏が10%分を売却する場合、相当の株式が放出されることになるからだ。市場では大量の株式売却による値下がりへの懸念が広がった。マスク氏の実弟が投票前に一部の株式を売却していたとの報道が流れ、売りが加速した側面もあった。テスラ株の時価総額は約22兆円目減りした。

 マスク氏は12月28日、テスラ株の約10%分の売却手続きを完了した。売却額は160億ドル(約1兆8000億円)超に達した。マスク氏は米議員から「資産規模に応じた税金を負担していない」との批判を浴びていた。これに対してマスク氏は、22年に失効することになっていたストックオプション(新株予約権)を行使してテスラ株を売却。「21年の自分の納税額が110億ドル(約1兆円)を超え、単年度の個人納税額として米国で過去最大になる」と反論した。

宇宙船、電気自動車の次はヒト型ロボット

 マスク氏が率いる米スペースXは21年9月15日、4人の民間人を乗せた宇宙船「クルー・ドラゴン」を米南部フロリダ州から打ち上げた。宇宙船は国際宇宙ステーション(ISS)の約400キロメートルよりも遠い、高度約580キロメートルの軌道を周回し、3日後にフロリダ沖の海面に着水して地球に帰還した。職業宇宙飛行士を含まない民間人だけの宇宙滞在飛行は初めての試みだった。

 宇宙船スペースX、電気自動車のテスラを立ち上げた天才的起業家のマスク氏が次に力を入れるのがヒト型ロボットだ。「人類の文明にとって最大のリスクは、急速に低下する出生率だ」。21年9月、ロスのイベントに登壇したマスク氏は、人口減少の危機感を訴えた。このことが彼をロボット開発に突き動かした。

 マスク氏はヒト型ロボット「テスラ・ポット」に挑む。20キログラムの重量物を持ち上げ、危険労働から人類を解放するロボットだ。22年に試作品完成を目指す。手術ロボットの開発もテーマに掲げる。

 マスク氏は根っからの起業家である。新しい事業に挑戦することで燃える。宇宙船、EVの次は、ヒト型ロボットだ。情熱を傾ける対象は、その都度替わる。マスク氏は22年1月26日の決算発表の席上、「オプティマス・ヒューマンロボット」事業が「いずれ自動車産業より重要になる可能性がある」と語った。

 テスラ株が売られたのは、マスク氏の情熱が、テスラから失われつつあることを、投資家が敏感に感じ取ったからなのかもしれない。

(文=Business Journal編集部)

 

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