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W杯、決勝T進出に長友佑都が不可欠な本当の理由…過去の初戦スタメンに意外な事実

文=西本亮平/フリーライター
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3月24日オーストラリア戦での長友佑都選手(「gettyimages」より)
3月24日オーストラリア戦での長友佑都選手(「gettyimages」より)

 サッカー日本代表が2022カタールW杯の出場権を手に入れた。アジア最終予選の序盤でサウジアラビア、オマーンに連敗を喫するというスタートだったものの、そこから6連勝で7大会連続の出場を決めたことに安堵したサッカーファンも多いだろう。3月24日のオーストラリア戦で最終盤に途中出場した三笘薫のスーパープレーは、新たなヒーローの誕生を感じさせた。

決勝T進出を果たした10年と18年の共通点

 早くも、話題は「W杯本戦で勝ち上がるにはどうすべきか」という部分に焦点が移っている。改めて、過去のW杯の結果を振り返ってみよう。

 1998年フランスW杯に初出場以後、連続して6大会に出場し、うち決勝トーナメント進出を果たしたのは3回(2002年日韓・10年南アフリカ・18年ロシア)である。4回目の決勝トーナメント進出に向けて、新戦力の台頭や戦術のブラッシュアップを望む声も多いが、過去のデータから興味深い事実が判明した。

 表は、過去に出場したW杯全大会の第1試合(予選リーグ)のスターティングメンバーと、その時点での代表キャップ数(日本代表として出場した試合数)、平均キャップ数をまとめたものである(2022年はW杯出場を決めたオーストラリア戦のスタメン)。

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 大きなアドバンテージがある自国開催の02年を除き、決勝トーナメント進出を果たした10年と18年のメンバーのキャップ数に着目すると、10年はDF中澤佑二が106、MF遠藤保仁が95と、他のメンバーよりも際立って多いことがわかる。同様に、18年はMF長谷部誠が111、DF長友佑都が106、MF香川真司が93と、平均キャップ数を大きく上回っている。

 つまり、予選リーグを勝ち抜いてベスト16入りした大会では、第1試合に代表キャップ数100以上のベテランがスタメン出場しているのだ。3戦全敗に終わった1998年のDF井原正巳(116)の例もあるが、これは初出場という当時の状況を考えれば仕方ないだろう。

 一方、事前の期待値では2010年や18年よりも大きかった06年と14年のメンバーを見ていくと、06年はGK川口能活の89、14年はMF長谷部誠の79が最多で、100以上はいなかった。

 これを踏まえて、先日のオーストラリア戦のメンバーを見ていこう。DF長友佑都の134とDF吉田麻也の114が際立って多いことがわかる。ちなみに、吉田の次はMF南野拓実の38である。長友と吉田の国際経験は、他メンバーを圧倒的に凌駕しているのだ。

W杯本戦でも“戦力”として必要な長友佑都

 今予選で、長友は左サイドバックとしてスタメンで起用され続けていた。35歳という年齢からくる衰えを指摘する声もさることながら、昨年復帰したJリーグでもスタメンで出場していない長友に対して、厳しい声があがっていた。往年のようなアップダウンや球際の強さが見られなくなってきているのも、残念ながら事実ではある。

 では、長友はカタールW杯で戦力になるのか。答えは「Yes」である。

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