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日本映画界の大御所・原田眞人監督、パワハラ告発に反論「事実無根の誹謗中傷」

文=Business Journal編集部
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 端役の場合は、どんなに小さな役でも、オーディションで私自身が見て会話して選びます。ただし、準備期間中に打ち合わせの時間はほぼ取れません。しかし、作品の雰囲気を知っておいてもらいたいので、クランクイン前の全体読み合わせには、セリフがなくても参加を促します。これは原田組恒例のイヴェントで、ちょい役でも大切にすることから、私の作品に参加したいという無名の役者が多いことに繋がっています。さらには、端役の役者であっても、原田組未経験者には、前もって現場の空気を知ってもらうため、スケジュールに支障がなければ、それぞれの本番前日に現場入りし、撮影見学をしてもらうようにしています。それでも、撮影当日、私から「違うだろ!」とか「何やってんだ!」と怒られる人間が出ることはあります。

 今思いつく例としては、ある作品で、集団の芝居を様々なアングルで撮っているときに、1人だけ、立ち位置をカット毎に変えている役者がいました。少しずつ集団の中にいるメインの役者に近づいて、彼のアングルになったときにはその隣に立っていました。助監督が気付く前に私が気付いて「元の位置に戻れ!」と怒った記憶はあります。

 同じくQ1の、岡田さんの『行列のできる法律相談所』の発言に関して。

 あまりの厳しさに女優が泣き出したわけではありません。これは、岡田さんが、テレビ向けに面白可笑しく話を脚色したのだろうと思います。この女優が泣き出したのは、一言のセリフが言えない悔しさからだったと記憶しています。彼女は、オーディションで私が選び、セリフは少ないけれど、目立つ役で抜擢しました。全体の読み合わせのときに、セリフのトーンがおかしかったので、セリフの背景にある人物のイメージなどを説明し、参考のために、居合わせた何人かの女優にそのセリフを言わせて違いをわかってもらおうとしました。本番はその数週間後でしたから、こういう時代劇を見て研究するようにといった色々な助言もしました。

 撮影当日、リハーサルの時点で、やはりフラットな味のないセリフの言い方だったので、調度見学に来ていたヴェテラン女優に頼んで、撮影合間にセリフのレッスンをしてもらいました。本番はいつもどおり、様々なアングルから撮って行くので、彼女がセリフを言う回数は複数テイクも含めて十数回あったと思います。しかし、何回言っても、なかなか望む言い方にはなりませんでした。彼女のセリフは数シーン程度の短いものだったので、あとで吹き替えればいいのですが、本人のために、なんとか演じ切ってもらいたかったため、ぎりぎりまでねばっているうちに泣き出したのです。私は、多数の俳優・女優と撮影をしてきた経験から、彼女の涙は悔し涙だと理解しています。いずれにせよ、彼女のセリフは別の女優に吹き替えてもらっています。

Q2「現場での暴力や暴言などのパワハラが常態化、それに耐えかねて現場を離脱するスタッフが出ることもある」

 暴力をふるったことなどなく、暴言もありません。現場を離脱するスタッフが出ることはありますが、大抵が本人の事情です。私に怒鳴られたからやめた、というスタッフがいたという記憶はありません。スタッフの大多数は、原田組の現場は愉しい、と言ってくれます。

『突入せよ』の問題部分は、2002年当時の私の愚かさに起因しています。現場での出来事を逐一ブログに書くことにスタッフが反発し、私自身も反省して謝罪しました。当時は、映画をめざす若者に、現場で何が起きているかをリアルタイムで伝えたい、という気持ちがあって、日々の出来事を書いてしまったのです。これは映画監督としてのルール違反であることは明白でした。

(文=Business Journal編集部)

 

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