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USEN-NEXTHD、なぜ再エネ事業に参入?音楽配信で構築した店舗網を活用

構成=鈴木領一/コンサルタント
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USEN-NEXT GROUPが自社調達モデルの電力会社をつくった理由

 U-POWER誕生の背景には、サステナビリティに対するUSEN-NEXT GROUPの強い取り組みがある。

 環境問題や社会課題が深刻化するなか、USEN-NEXT GROUPでは持続的な企業の成長、社会の実現のためにサステナビリティを重要なテーマととらえ、2021年8月にサステナビリティ推進室、サステナビリティ委員会を新設。事業戦略や意思決定においてもサステナビリティを重要な要素と位置付け、グループ一丸となってサステナビリティを推進している。

*参考:USEN-NEXT GROUPが取り組むサステナビリティ

USEN-NEXTHD、なぜ再エネ事業に参入?音楽配信で構築した店舗網を活用の画像3

 環境領域への取り組みとして、すでに全国約150拠点の再生可能エネルギーへの切り替え計画を進めており、2022年8月末までに、本社など主要拠点は100%再生可能エネルギー化、全拠点の約50%の再生可能エネルギー化を実現する予定だ。

 また、本社内にあるカフェで使用するストローを紙製に変更、名刺の素材も環境配慮型のものへ変更するほか、社有車も順次EV(電気自動車)・HV(ハイブリッド)車に切り替えていくことで、CO2排出量削減につなげていく予定だ。

 U-POWERはまさに、USEN-NEXT GROUPがサステナビリティ活動を進めていくなかで必要な事業として生まれた会社、ということになる。

 カフェのストローを紙製に切り替える社会全体の流れがあるように、環境への意識の高い消費者が、再生可能エネルギーを使っているお店を選ぶ時代が来るのではないか、と考える高橋社長。

「お店のどこかに『再生可能エネルギーを使っています』とグリーンエネルギーであることを証明するステッカーを貼ることで、感度の高い顧客を呼び込むための強力な集客支援策になるかもしれません」

USEN-NEXT GROUPの店舗ネットワーク、代理店網を活用

 U-POWER は再生可能エネルギーをどのように販売していくのか。

 実は、膨大な販売先とすでに信頼関係のある代理店網を保有している点こそ、USEN-NEXT GROUPだからこその強力な武器である。

 当面の販売先は、USEN-NEXT GROUPが持つ全国90万に及ぶ店舗ネットワーク。加えて、グループ内に250社の代理店網を持ち、そのなかにエネルギーの販売ができる代理店が60社存在することから、この代理店を通じたアプローチを進めていく。

 すでに代理店との協業はスタートしており、「再生可能エネルギーを積極的に販売していきたい」という力強い声が多数寄せられているという。

「なかでもHR系の代理店は店舗と強固な関係が構築できていることから、SDGs×エネルギーの提案をスムーズに進められそうだという手ごたえを感じています。代理店が営業マンを採用する際に、『SDGs対応の商品が販売できる』とPRすることで採用にプラスになるのでありがたい、という声もあがっています」(高橋社長)

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23:30更新
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