NEW

成城石井が上場へ、魅力喪失の懸念…親会社ローソンが日販急減で苦境

文=Business Journal編集部
【この記事のキーワード】, ,

 ところが、ドラッグストアや食品スーパーが“コロナ特需”に沸く一方、コンビニは独り負けの苦渋を味わう破目に陥った。不振の理由の一つが立地だ。コンビニは都市部のオフィス街など、稼げるエリアへの出店を強化してきたが、コロナ禍でこれが完全に裏目に出た。外出自粛やリモートワークの普及でオフィス街に立地する店舗の売り上げが激減した。

 その結果、店舗平均売上高(平均日販)が21年2月期に急落した。最大手のセブン-イレブンが64.2万円と前期比1.4万円減とマイナスが小幅にとどまったのに対して、オフィス街に多く店舗を持つファミマとローソンは大きく下落した。ファミマは49.3万円で前期比3.5万円減、ローソンは48.6万円で同4.9万円減だった。

 ファミマ、ローソンとも日販が50万円の大台を割り込んだ。落ち込みが最も大きかったローソンはファミマに逆転を許し、3位に後退した。22年2月期の平均日販はファミマが51.1万円で前期比1.8万円増、ローソンが49.8万円で同1.2万円増とやや復調したものの、コロナ前の水準には遠く及ばない。ローソンは50万円台に浮上できず、ファミマとの差を縮めることができなかった。

「お客様の日常生活をローソンですべて請け負いたい。ワクワクするようなマーケティングをこれから入れていく」

 ローソンの竹増貞信社長は22年2月期の決算説明会後、取材で「ローソンのストアブランドを向上させる必要がある」と力説した。「日常をローソンでと言われ続けるためのマーケティングが必要」との認識を示した。ファミマに抜かれ、3位が定着しかねないコンビニ事業の再生資金を調達するために“虎の子”の成城石井を上場させることにしたわけで、切羽詰まった事情があったのだ。

 成城石井が株式を公開し、決算期ごとに利益を追うようになると、成城石井の魅力が薄れるのではないかという見方もある。成城石井の成長を実現しながら、ローソンの業績にも寄与する、両にらみの経営手腕が求められる。

(文=Business Journal編集部)

 

Business Journal

企業・業界・経済・IT・社会・政治・マネー・ヘルスライフ・キャリア・エンタメなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

Twitter: @biz_journal

Facebook: @biz.journal.cyzo

ニュースサイト「Business Journal」

情報提供はこちら

RANKING

23:30更新
  • 企業・業界
  • ビジネス
  • 総合