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未使用の休暇を積み立て…ライフネット生命、独自のナイチンゲールファンド休暇

文=鬼塚眞子/ジャーナリスト、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表

――次年度以降の特別休暇のアイディアなどはありますか。

関根 次年度に限らず、社会環境変化によって社員に働きやすい環境のサポートとなる特別休暇の検討を行っていきたいと考えています。当社の社員の平均年齢が30代~40代の子育て層です。しかしながら、ヤングケアラーが話題になっているように、当社にも早くから親の介護をしている社員がいます。コロナの感染拡大に伴い、当社もリモート出社を行っていますが、家族とともに実家に戻り、親の介護をしながら、リモート業務をこなす社員もいます。介護は特別休暇の対象ではありませんが、介護も課題として、より働きやすい環境の提案と整備を社員とともに創っていけたらと思っています。

終わりに

 ライフネット生命の数々の特別休暇は、費用も手間もかからず、すぐにでも実行できそうな印象を受ける。しかしながら、果たして導入さえすればうまくいくのかとなれば、個人的には懐疑的だ。

 同社の特別休暇が形骸化せず機能したことには、2つの理由があると考える。第一に、会社が一方的に決めて実行したのではなく、社員から声があがり、年単位で進化させてきたこと。第二に、何度か同社に取材に行って感じたことだが、経営陣と社員の距離が近く、社員同士も仮に意見が違っても互いの意見を尊重している企業風土があることだ。つまり、風通しがいい企業体質だからこそ、さまざまなアイディアが出て、実行され、助け合いの精神が根付くことになったのではないか。 

(文=鬼塚眞子/ジャーナリスト、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表)

 

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