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村井英一「お金の健康法」

この夏の旅行「県民割・全国割」で最大限トクする方法&注意点

文=村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー
この夏の旅行「県民割・全国割」で最大限トクする方法&注意点の画像1
「gettyimages」より

 新型コロナウイルスの感染者数は、減少傾向が続いています。それとともに人の移動も少しずつ元に戻りつつあります。観光需要喚起策である「県民割」は昨年(2021年)の4月に開始されましたが、感染者数の増加でたびたび中断されていました。今年(2022年)の4月からは近隣県も対象になり、利用しやすくなりました。これからは「全国割」となり、さらに使いやすくなりそうです。この夏は、久しぶりに旅行が楽しめそうです。

 感染者数の低下が続き、2022年の4月からは全国を6つのブロックに分けて、そのブロックの範囲内の旅行に対して、割引が適用される制度が実施されています。それ以前は都道府県内の旅行に限定して割引が適用されていましたので、「県民割」といわれています。

 割引率は旅行代金の50%で、上限は1泊につき5,000円です(日帰り旅行も同じ)。その他に、旅行先で使えるクーポン券が2,000円もらえます。利用できるのは、ワクチンを3回接種しているか、新型コロナ陰性の証明がある人です。

 ただ、都道府県によって扱いが異なる場合がありますので、注意が必要です。例えば、関東地方7県と山梨県は1つのブロックに指定されていますが、東京都は東京都民限定としており、他県の人は使えません。逆に残りの7県では東京都民は対象外としています。三重県は平日に限っては1泊上限6,000円としていますし、愛知県は最大7,000円分の電子マネー付与としています。これらの条件は、お住いの都道府県ではなく、旅行先の都道府県によって適用されます。旅行先の都道府県のサイトや旅行会社で確認をしてください。期間は、7月14日までで、その後は「全国割」となり、割引内容が変わります。

「全国割」の情報をおさらい

 2022年7月前半から8月までは、「全国を対象とした観光需要喚起策」が実施されます。「全国割」といってもよいでしょう。2020年秋に実施された「Go To トラベル」とは少し条件が異なりますが、旅行代金が安くなる割引制度には変わりありません。

●対象地域:全国(都道府県の判断で除外とすることができます)

 旅行先の都道府県の実施状況を確認する必要があります。

●期間:7月前半~8月末(9月1日チェックアウト分)

 8月中旬のお盆期間は対象外です。

 具体的な開始日は都道府県で異なる可能性があります。

●割引率:40%

 今までの「県民割」よりは低くなります。

●上限価格:交通費と宿泊がセットになったツアー(パック)で1泊8,000円

 宿泊だけの場合は1泊5,000円、日帰りツアーも5,000円

●旅行先で使えるクーポン:平日3,000円、休日1,000円

 金曜宿泊または日曜宿泊はどちらの扱いになるか、まだ明確ではありません。

●対象者:新型コロナ・ワクチン3回接種済み、陰性証明あり。

 出発や宿泊の際などに、接種済み証明書または陰性証明書と本人確認証の提示を求められます。

●注意点:まだ詳細は公表されていませんので、「県民割」を参考に記載します。

 予算上限に達した時点で、新規の予約は終了します。

 感染状況などで中止される場合があります。すでに予約した分については有効ですが、外出自粛要請などがあればキャンセル料の支払いを求められません。

 すでに予約している分については、割引が適用されない可能性があります。

夏休みは8月末までに取得すべき?

 基本的には国の事業ですので、おおむね制度に違いはありませんが、それでも詳細については都道府県ごとに多少の違いがありますので、申し込みの際によく確認することが大切です。旅行者を呼び込むために、割引を手厚くする県もあるでしょう。各都道府県の割引や条件をまとめたサイトがありますし、旅行代理店であれば確認できるでしょう。旅行会社や宿泊施設では、予約の際にすでに割引が適用された金額が提示されるでしょう。

 まずは、8月末までとなっていますが、新型コロナの感染再拡大がなければ、その後も延長されるものと思われます。県民割も細切れに、何度も延長を繰り返してきました。途中で中断をして批判された「Go To トラベル」の二の舞は避けたいようです。

 今年の夏休みは、お盆期間を外して、8月末までに取得するのがよいかもしれません。ただし、予約開始は都道府県で異なり、割引期間の直前となる場合もあります。今までの「県民割」では、早めに予約をしたケースでは、割引の適用が受けられないことになってしまいました。詳細が発表されてから、急いで申込むことになりそうです。

(文=村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー)

村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー

村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー

ファイナンシャル・プランナー(CFP・1級FP技能士)、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、証券アナリスト、国際公認投資アナリスト。神奈川大学大学院 経済学研究科卒業。
大和証券に入社し、法人営業、個人営業、投資相談業務に13年間従事する。
ファイナンシャル・プランナーとして独立し、個人の生活設計・資金計画に取り組む。個別相談、講演講師、執筆などで活躍。

Facebook:@eiichi.murai.39

Twitter:@coreca

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