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日本国内で留学効果が期待できる分校も出てきた
2020年秋、アリゾナ州立大学/サンダーバードグローバル経営大学院―広島大学グローバル校が広島大学東広島キャンパス内に設置された。国立大として初めてのケースである。
アリゾナ州立大学は「THEインパクトランキング2022」で世界2位(米国1位)で、イノベーションなどの分野では世界トップクラスであると評価が高い。4年間を広島大キャンパスで学ぶ「4+0」と、後半はアメリカで学ぶ「2+2」のコースがある。授業料は年間約340万円と相当な額だが、アメリカでは珍しくない。
このように、留学しないでも日本の大学キャンパスで外国の実績ある大学の学位を取れるようになれば、選択肢は広がる。コロナ禍においても海外留学に夢を持つ学生は増えていると思われるが、コロナ終息が見えない中で円安が直撃して深刻な状況が続いている。日本のグローバル化の学びの多様化を考える機会とすべきであろう。