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木村隆志「現代放送のミカタ」

「ウッチャンがかわいそう」…『あしたの内村!!』が低迷し続ける哀しい理由

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
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「あしたの内村!! - フジテレビ」より
あしたの内村!! – フジテレビ」より

 4月18日のスタートから3カ月が過ぎた内村光良の冠番組『あしたの内村!!』(フジテレビ系)。ここまでの約3カ月あまりで10回放送してきたが、残念ながらほとんど話題になっていない。

 前番組『痛快TVスカッとジャパン』から「内村」の名前を入れた冠番組に変えたものの、業界内外からは「この内容では、むしろウッチャンがかわいそう」など同情の声すら聞こえてくる。

 では『あしたの内村!!』は、なぜ話題にならず、内村に同情の声が寄せられてしまうのか。

 同番組のコンセプトは、「『もしものときにどうすれば良いのか?』を完全シミュレーションしながら、他人の人生をのぞき見る新感覚バラエティ」。週替わりで“もしも”のシミュレーションを放送していくのだが、まずは下記に主なテーマを挙げていこう。

 まず初回の4月18日のメインテーマは、「世界一入手困難!?BTSのライブチケットを手に入れたら」で、2つ目のテーマは「はじめて月9プロデューサーになり大泉洋の誕生日サプライズを仕切ることになったら?」。いきなりファンも多いがアンチも多い韓国アーティスト・BTSの長時間特集を放送し、さらにサブテーマは月9ドラマ『元彼の遺言状』の番宣でネット上は荒れた。

 続いて、「価格が急上昇!タワマン最上階に住んだら」「移住したい!第1位 長野・軽井沢に週末移住したら」と居住関連をメインテーマにしつつ、サブテーマに「あした内村に韓流ドラマ主演のオファーが来たら」「あした初めて連ドラのメインプロデューサーになったら ヤンキードラマ編」と、またも韓国と番宣を放送。まだ番組名もコンセプトも伝わっていない段階であるにも関わらず、目先の視聴率を獲ることばかり考えているようなチョイスが続いた。

 ところが目先の視聴率狙いは序盤だけでなく、ますます加速していく。

関東エリアをフィーチャーした理由

「地震でエレベーターに閉じ込められたら」「あしたLINEが乗っ取られたら」「2022年 噴火が多発 東京近海で海底火山が噴火したら」「夏の危機脱出SP」の危機あおり系、「大人気!癒し系動物 アルパカを家で飼ったら」「激カワ動物の(秘)姿!動物園の飼育員になったら」の動物癒し系、「女性客増加中!駅そばを食べに行くなら」「閉店直前!すべり込みグルメ」「カタカナスシって美味しいの?」「日本全国弾丸!桃ツアー」のグルメ系。危機、動物、グルメと「視聴率の面で大失敗のリスクが低い」と言われるテーマばかりが続いている。

 さらに民放他局のテレビマンを驚かせたのは、6月6日の「あしたの駅そば!! 駅そば好き内村がハマるのはどれ? 銀座線vs東武線」というテーマ。前述したグルメ系である上に、銀座線・東武線というエリア系のテーマも乗せてきたのだ。

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