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吉澤恵理「薬剤師の視点で社会を斬る」

宝生リリーの大火傷、脱毛機の構造に問題?ドラゴン細井の不誠実対応に批判も

文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
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宝生リリーの大火傷、脱毛機の構造に問題?
アマソラクリニック院長の細井龍氏(「ドラゴン細井featアマソラクリニックch」より)

 セクシー女優の宝生リリーが8月8日、「脱毛の後の火傷。アマソラクリニックは一切保証してくれないと弁護士から連絡が来ました。ドラゴン細井許せない」という強い言葉と火傷を負った直後の写真をツイッターに載せた。

 宝生リリーはアマソラクリニックの医療ミスであると主張し、さらに、火傷によって色素沈着を起こしたことから、仕事ができない状態にあり、アマソラクリニックに保障を求めたい意向を重ねてツイートしている。

 アマソラクリニック院長の“ドラゴン細井”こと細井龍氏はYouTuberの顔も持ち、『令和の虎』では多くのファンに支持されている。宝生リリーのツイートでネット上は細井氏への批判の声が上がっているが、現在のところ細井氏は公には発言していない。

 果たして、今回の件は医療事故として立件されるのだろうか。医療脱毛に詳しく、細井氏が開業前に勤務していた東京美容外科の統括院長の麻生泰医師に話を聞いた。

医療脱毛のリスク

 医療脱毛とは、レーザー脱毛機を使い、強力なレーザーを肌へ照射して毛根の細胞を破壊する施術であり、医師や看護師が行う施術である。レーザー脱毛は施術時に痛みを感じやすく、レーザー脱毛機は、強力な冷却機能を備えている。クリニックによっては、痛みを軽減するため笑気ガスによる麻酔を行うところもある。

「レーザー脱毛機は、黒い色素(メラニン)に反応するため、日焼けをしている肌では、火傷を起こすリスクもあります。また、肌が弱い方も火傷のリスクがあり、出力には注意が必要です」

 医療脱毛を受ける際は、患者側もそういったリスクを十分に理解し、施術を受ける必要がある。そういった常識的範囲のリスクを踏まえても、今回のアマソラクリニックの件は、想定を超えたものだと麻生氏は指摘する。

レーザー脱毛機の構造に問題か

「東京美容外科でもキャンデラ社のレーザー脱毛機を採用していますが、新型に変えた際に私自身が脱毛を受けたところ、大火傷を負いました。その原因は、キャンデラ社の旧型のレーザー脱毛機では、照射と同時に冷却ガスを肌に噴射するカートリッジをどの向きで付けても冷却ガスが噴射されるようになっていたものが、新型はカートリッジを付ける向きによって、噴射口が閉じてしまう構造になっていたのです」

 そう解説する麻生氏だが、自身が脱毛を受けた際には、施術に当たった医師も看護師も麻生氏自身も、冷却ガスが出ていると認識していたという。

「レーザーを照射するたびにあまりに熱いと感じて、『出力が間違っているのではないか』と私が指摘し、医師、看護師とともに確認しました。すると間違ってなかった。そこで、冷却ガスが出てないんじゃないかということで確認すると、レーザーを照射するたびにプシュッと音がしてガスが出ているのが確認でき、『ああ、それじゃ問題ないね』となり、脱毛を続けました。

 それでも、その後もあまりに痛みが強く、私は耐えかねて麻酔をかけてもらい脱毛しました。しかし、終わってみたら大火傷をしており、大変な目に遭いました。今回のアマソラクリニックでの火傷の件も、私と同じようなことが起きたのではないかと思います」

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11:30更新
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