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世間一般の感覚からすれば、単なる不倫の渡部や闇営業の宮迫がテレビ業界から排除されるほどの大きな制裁を受けて、性加害の香川照之が“何もなし”というのは異常だと感じる」(マーケティング会社管理職)
東大卒の知性派で歌舞伎俳優というポジション
前述のとおり、特に近年、不祥事を起こしたタレントに活動休止や所属事務所との契約解除などの厳しい処分が下されるケースは多い。たとえば2020年に不倫騒動を起こした渡部建(アンジャッシュ)は、第一報前にテレビ各局に出演見合わせを申し入れ、いまだにキー局地上波の番組への復帰は果たせていない。19年に詐欺グループら反社会的勢力が関与した闇営業への参加が発覚した宮迫博之は、当時所属していた吉本興業から謹慎処分が発表され、収録済の番組は宮迫の出演シーンをカットして放送され、出演中だったCMも放送が見合わせに。こちらも渡部同様にキー局地上波の番組への復帰は果たせていない。
最近では今年7月、木本武宏(TKO)が関与した投資トラブルで複数のタレントや仕事関係者が多額の損失を被っていると報じられ、所属事務所の松竹芸能は木本との契約解除という重い処分を下したが、すでに第一報前から木本サイドがテレビ各局に出演見合わせを申し入れしていたことがわかっている。
そんななか、香川照之が“お咎めなし”で済んでいる理由について、テレビ局関係者はいう。
「やはり東大卒の知性派で歌舞伎俳優、バラエティもビジネスもこなせて“単なる一俳優ではない”というポジションが大きく影響している。被害者であるホステスの方は見まごうことなく一般人だが、大企業の上層部を占める高学歴の中高年男性の間に『もし香川を降板させれば暴露に屈したことになる』という、おかしな意地みたいなものが生まれているのではと感じる。テレビ局としても、大御所で超人気俳優の香川には“出演していただいている”という立場であり、今後のドラマやバラエティのキャスティングにも影響してくるので、降板や放送中止という強い姿勢には出られない。
香川も『THE TIME,』で『与えられていただける仕事に対しましては、しっかりと真摯に真面目に一生懸命全力でこれまで通り挑んでいきたい』と話しているとおり、本人的にもこのまま活動を継続できるという自信があるのだろう」
また、別のテレビ局関係者はいう。
「今回の事案が起きた場所が銀座の高級クラブという要素も、各企業の判断に影響している。香川の出演を継続させるか降板させるか、CM契約をどうするのかといったマターは各企業やテレビ局の経営判断になってくるが、特に50代以上の男性管理職や役員の間に“酔った上での粗相”“銀座のクラブが客の情報を漏らしていいのか”という意識があるのは否定できない。実際にウチにも“何年も前の情報をホステスに漏らされた香川が気の毒”と口にする管理職までいる」(8月27日付当サイト記事より)
香川の活動継続を世間はどう見ているのだろうか――。
(文=Business Journal編集部)