
忙しいビジネスパーソンの中には、昼食や夕食で牛丼チェーン店を重宝している人も多いだろう。特に吉野家、すき家、松屋は“3大牛丼チェーン店”として親しまれる、我々に身近な存在だ。
その3社は、既存店単位での8月の売上高、客数、客単価の前年同月比で差が出た模様。まず売上高だが、吉野家が99.4%、すき家が108.1%、松屋が112.3%と吉野家が業績を落とす。続く客数では、吉野家が91.4%、すき家が98.7%、松屋が108.3%と、売上高に続いて吉野家、加えてすき家が数字をダウン。最後の客単価は、吉野家が108.8%、すき家が109.5%、松屋が103.7%と、各社ともにプラスとなっている。すべて前年より数字を伸ばせたのは松屋だけだった。
さて、そんな3大牛丼チェーンだが、各社とも食欲の秋にふさわしい商品を多数ラインナップしている。そこで、今回は「この秋、買うべき牛丼チェーン商品」を6つピックアップ。実際に商品を購入、試食しレビューしていきたい(価格は税込み)。
吉野家/月見牛とじ丼(並盛)/602円
8月22日から秋限定で新発売された吉野家の「月見牛とじ丼(並盛)」。「牛丼(大盛)」(613円)と同じ量の牛肉を2個分の卵でふわっととじ、その上に甘辛い特製すきやきたれをかけている。
吉野家秘伝のたれで煮込んだ牛肉からは、砂糖醤油と出汁の甘い香りが漂う。一口食べてみると、牛肉の甘じょっぱい味わいが卵にしっかりと閉じ込められていて、肉の風味を堪能できる。フワフワとした卵の食感も良く、肉との相性は上々。ネギの瑞々しさもアクセントになっており、シンプルな味わいながらも飽きのこない仕上がりとなっていた。
まさに、食欲の秋を思う存分に味わえる一品。また、「月見牛とじ御膳(並盛)」(712円)という牛とじの御膳メニューも登場しているので、牛とじとごはんを別々に食べたい人は御膳の方を試してみてもいいかもしれない。
吉野家/キムチカルビ丼/720円
実りの秋といわれることもあって、この季節は食欲が増しやすい季節。がっつりと肉を食べたいと思う人も多いだろう。そんな人に食べてもらいたいのが、吉野家の「キムチカルビ丼」である。
コチュジャンの効いた甘辛いたれで焼き上げた大判のカルビ肉は、少し焦がしているのか香ばしい匂い。シャキシャキとした食感のネギと、程よく酸味と辛味が強調されたキムチも乗せられており、見た目はさながら韓国風焼肉丼。実食してみると、カルビ肉は噛むごとに肉のジューシーな旨味が味わえ、一枚一枚大きく食べ応え抜群。そこにキムチの旨味と辛味が加わるため、旨味の相乗効果でどんどんごはんが進む。途中でネギを挟んで、リフレッシュしながら食べるのもおすすめだ。
肉とキムチのおいしさに舌鼓を打てる本品を気に入った人は、「牛カルビ丼(並盛)」(602円)、「チーズカルビ丼(並盛)」(720円)など他のカルビ丼も試す価値あり。おいしいカルビ肉を手軽に食べたいときは、吉野家に行ってみてほしい。