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巨人とヤクルト、四番打者の差がそのままチーム成績に…岡本と村上宗隆の序列逆転

文=井山良介/フリーライター
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巨人の岡本和真選手(「Wikipedia」より)
巨人の岡本和真選手(「Wikipedia」より)

 10月3日、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆がシーズン最終戦の最終打席で日本人最多の56号本塁打を放った。今季は5打席連続本塁打、史上最年少三冠王(22歳)と数々の記録を塗り替えているが、忘れてはならないのが「打撃成績の突出度」である。本塁打と打点の2位との差が、歴代最多となっているのだ。

 表Aは、歴代の本塁打王と打点王の2位との差を示したものだ。本塁打王では、1966年の王貞治(巨人)の22本差を2011年に中村剛也(埼玉西武ライオンズ)が23本に塗り替えていた。その2年後にバレンティン(ヤクルト)が史上最多の60本塁打を放ったが、この年の2位ブランコ(横浜DeNAベイスターズ)との差は19本。今季の村上は2位の岡本和真(巨人)に26本差をつけ、バレンティン、さらに中村の記録をも大きく塗り替えた。

巨人とヤクルト、四番打者の差がそのままチーム成績に…岡本と村上宗隆の序列逆転の画像1
表A

 打点王では、1999年にローズ(横浜ベイスターズ)が2位に41点差をつけている。40点以上の差は歴代唯一だったが、2位に47点差をつけた村上は、この記録も簡単に更新してしまった。

 これらの数字からも、今季の村上の「打者としての突出度」が見て取れる。ちなみに、今季のセ・リーグで打率3割以上を記録した打者は村上を含めて4人いるが、ローズが2位に41打点差をつけた99年は12人もおり、投手力の高さは今季の方が上かもしれない。歴代最多となる5度のノーヒット・ノーランも、投手力上昇の賜物だ。

 なお、打率(首位打者)では、村上の.318に対して2位の大島洋平(中日)は.314と僅差だった。歴代トップの大下弘(東急/1951年)の.068差、2位張本勲(東映/1970年)の0.44差、3位王貞治(1973年)の0.42差とは大きな差があるが、村上の成長ぶりを見ると、今後は塗り替えても不思議ではない。

巨人・岡本和真との「成長の差」

 表Bは、巨人の主砲・岡本と村上の過去3年間の成績比較だ。2020年は岡本が本塁打・打点の二冠王となり、村上はいずれも2位だった。21年は2人で本塁打王を分け合い、打点では村上が1点届かず、岡本が2年連続二冠王に輝いた。

巨人とヤクルト、四番打者の差がそのままチーム成績に…岡本と村上宗隆の序列逆転の画像2
表B

 しかし、今季は岡本が四番打者を外される大不振で、巨人は2年連続負け越しの4位、クライマックスシリーズ進出も逃してしまった。一方、村上の大活躍もあってヤクルトはリーグ2連覇を果たすなど、主砲の好不調がそのままチーム成績に反映された感がある。

「村上は常に自分を高めようと努力をしているが、岡本にはそれが見えない」と複数のプロ野球OBも口にしている通り、岡本には危機感が感じられない。対して村上は、55号を放った後に61打席本塁打が出なかった要因を「精神面にある」と気付いているのだろう。

 かつて王貞治はどんな成績を残しても、翌年に向けて自分を高めていった。プロ野球選手に最終到達地点などない。成長を遂げるための努力が不可欠なのである。

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