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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

分譲マンション過去最高額?三田ガーデンヒルズの全貌…坪1300万円でも納得?

文=山下和之/住宅ジャーナリスト

 敷地は2万5247平方メートルで、港区内最大規模。旧逓信省簡易保険局庁舎跡地に建てられます。由緒ある同庁舎を一部保存・再生し、写真にあるように格式あるファサード・デザインが採用され、歴史の継承と景観への配慮がなされています。建物は鉄筋コンクリート造の地上14階・地下2階建てで、総戸数は1002戸です。専有面積は29.34平方メートルから376.50平方メートルで、1Rから4LDKまで多彩なプランが用意されます。

 販売開始は2023年2月ころ、竣工は2025年3月を予定しています。価格は未定ですが、周辺では、坪1000万円で取引される中古マンションが珍しくないですから、平均坪単価は1000万円を超えるのは間違いありません。業界関係者によると、「新築であり、立地や内容のアドバンテージを考えれば、坪1300万円でも売れるのではないか」という声もあるほどです。

  そうなると、最も狭い10坪程度の部屋でも1億円を超えることになりますし、300平方メートル台の住居は、分譲マンションとしてはわが国で最も高い価格になるのではないかと予想されています。さて、いくらの値付けになるのでしょうか、2023年2月の販売開始が待たれます。

旧逓信省の歴史的建造物を保存・再生

 それほどの価格になるのには理由があります。三井不動産レジデンシャルでは、その特長について、次の3点を挙げています。

1.THE GATED HERITAGE

 港区最大敷地となる旧逓信省跡地に全1002戸からなる三井・三菱による象徴的プロジェクト

 日本が誇れる邸宅を目指し、住む人だけの「護られたすまいとくらし」を提供。写真にあるように、緑のなかに溶け込む独特のファサードで、エントランスロビーも、超一流ホテルか、美術館、博物館のようなたたずまい

2.OLD CRAFT & NEW TECH

 旧逓信省建造物を一部保存・再生した、立地に相応しい格式あるファサード・デザイン

 継承すべき工芸と最先端の素材や技術を組み合わせた空間デザインにより、多様なライスタイルを包む空間を創出

カーボンニュートラルにも対応する

1.SUSTAINABLE LIFE

 安全・安心・快適の持続を目指し、変化するライフスタイルに応じたソリューションを提供

 カーボンニュートラル×レジエンス、保存・再生やリサイクルなどの持続可能性に加え、約3000平方メートルの施設空間を計画

 帝国ホテルと提携したコンシェルジュサービス、LOCONによるつくし会幼児教室・エデュケーションサービスの運営、有名レストラン等の食事が有期で入れ替わるキュレーションレストランなどを提供

山下和之/住宅ジャーナリスト

山下和之/住宅ジャーナリスト

1952年生まれ。住宅・不動産分野を中心に、新聞・雑誌・単行本・ポータルサイトの取材・原稿制作のほか、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『マイホーム購入トクする資金プランと税金対策』(執筆監修・学研プラス)などがある。日刊ゲンダイ編集で、山下が執筆した講談社ムック『はじめてのマンション購入 成功させる完全ガイド』が2021年5月11日に発売された。


はじめてのマンション購入 成功させる完全ガイド2021~22


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