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値上げラッシュで徹底検証:スーパーよりドンキで買うほうが断然コスパ良いと判明

取材・文=A4studio/おがわるり
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ドン・キホーテ「業務用ウインナー」
ドン・キホーテ「業務用ウインナー」

 食品や日用品の相次ぐ値上げラッシュにより、生活費のやりくりに苦労している家庭も多いことだろう。そんななか、激安商品を数多く取り揃えている「ドン・キホーテ」(以下、ドンキ)のようなディスカウント店の業績は好調のようだ。帝国データバンクの調査によると、ディスカウント店市場は、2022年度に過去最高の4兆円規模に達し、昨今の物価高騰の状況を鑑みれば、さらに需要は高まると思われる。

 特にドンキのPB(プライベートブランド)である「情熱価格」は、リーズナブルでありながら高クオリティな商品が多く、コスパの良いブランドとして認知されている。パッケージには「ド」の文字が大きく描かれた「情熱価格」商品は、ラインナップは食品から家庭雑貨、美容、衣料品、家電、インテリア・寝具、自転車、玩具・バラエティグッズなど多岐にわたる。

 そこで今回はドンキの「情熱価格」商品が、この値上げラッシュのご時世に本当に買うべき良コスパなのかを確かめるべく、「情熱価格」の代表的な商品と「楽天西友ネットスーパー」の商品の価格や量などを比較しつつ、調査した結果を報告していこう。

業務用ウインナー 800g/798円(税抜き、以下同)

 まず紹介するのが「業務用ウインナー 800g」。業務用と書かれているだけあって、800gとボリュームは抜群であり、食べる頻度が多い方にとっては一気に買い溜めるにはちょうどいいサイズだろう。パッケージには「選別された太い天然羊腸を使用」していると記されており、パリッとした皮の食感を楽しめそうだ。

 実際に食べてみると、肉の挽きは細かく、脂っぽさがなくて食べやすい。食感はパリッとしており、弾力もあったことから食べ応えがある。臭みなどのクセがないので朝食にぴったりだろう。実際に本品はホテルの朝食に使用されているとパッケージに書かれているので、実力はお墨付きである。

 西友の「みなさまのお墨付き 溢れる肉汁 あらびきポークウインナー 徳用」と比較すると、こちらは810gとやや内容量は多いが、価格はドンキと比べて高めの998円。価格が安めで内容量も西友とそこまで変わらないため、コスパでドンキに軍配が上がるだろう。

とろけるスライスチーズ12枚/238円

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「使命感を胸に増量を決心した」というパッケージのコピーから期待が高まる「とろけるスライスチーズ 12枚」。それまでのドンキのレギュラー品だったチーズに比べ、ボリュームが1.7倍になっており、お得度が増したそう。

 味自体はミルキーさを感じられる仕上がりだが、コク深くはなくしつこくない味。匂いも強くなく、尖った味わいではないので、そのままサンドイッチや生ハムと一緒に食べてみても相性は良さそうだ。ただ「どうしても濃い味わいのチーズが食べたい」という方にとっては、少々拍子抜けかもしれない。

 では西友の「みなさまのお墨付き 徳用とろけるスライスチーズ」を見てみよう。こちらも12枚入りとなっているが、価格は318円とドンキに比べて100円近く高い。1枚あたりの価格で計算してみると、ドンキのほうが約7円も安い結果となった。普段使いするならばドンキのチーズを買ったほうがお得だろう。ちなみに今回試食したのはプレーン味だが、チェダー味もあるので用途によって買い分けてみるのもいいかもしれない。

入れっぱなしでも苦くならない緑茶ティーバッグ 3g30P/398円

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「入れっぱなしでも苦くならない」という消費者の要望を反映したパッケージに書かれている「入れっぱなしでも苦くならない緑茶ティーバッグ 3g 30P」。マグボトルにティーバッグを入れてお茶をつくる方は、ついティーバッグを長時間入れっぱなしにしてしまい、苦くなってしまったという経験があるかもしれない。しかし、そんな悩みを本品は解消できるというのだ。

 まず短時間、淹れてみて飲んでみると、甘くまろやかな苦みが味わえる。老舗茶屋のこだわりの国産茶葉をブレンドしたとのことで、渋く心地よい風味が口の中を満たした。そして長時間経っても本当に苦味が増すことなく、さっぱりした飲み心地が維持されていた。また湯出し、水出しのどちらでも美味しく飲みやすいので、気分で変えて飲めるのも利点だろう。

 西友の「みなさまのお墨付き 緑あざやか 緑茶 抹茶入」は、20袋入りで179円なので、1袋あたり8.95円とコスパ良し。実際、ネット上には「渋みと甘みがあり美味しい」という声もあり、値段相応のお得度はあるといえる。

 よって緑茶に関しては両者とも優劣付けがたい。とはいえ、ドン・キホーテの長時間入れておいても苦みが増さないという特徴は、ボトルを使う人からすれば嬉しいメリットと評価できる。

ヤバ盛り明太子/198円

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 パッケージに書いてあるとおり製粉・食品メーカー「nippn」の共同開発品である明太子パスタの「ヤバ盛り明太子」。ボリュームにこだわるドンキ、パスタにこだわるnippnとのことだが、果たして――。

 食べてみると、パスタ1本1本にコシがあり、モチモチとした食感が良い。冷凍パスタといえば、解凍しきれず麺がくっつきやすいことも多いが、そのような不満はなく食べやすかった。ただひとつ残念だったことは「ヤバ盛り明太子」と銘打つわりに明太子の量が少ないこと。明太子が全体に混ざらないので、ところどころパスタだけを食べている感覚に陥り味気なさを感じてしまった。

 では西友で販売されている日清食品の「もちっと生パスタ きざみ海苔の入った明太子クリーム (冷凍)」を見てみよう。こちらはヤバ盛り明太子より少ない270gだが価格はやや高めの201円。

 よってシンプルに量と価格から考えるとドンキのほうがコスパ良好だが、西友は平打ち麺なので好みが分かれそうなところである。

泡キッチンブリーチ 520ml/198円

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 キッチン漂白剤のスプレータイプの商品となる「泡キッチンブリーチ 520ml」。520mlの大容量で198円という安さだが、気になるのは肝心の除菌効果だろう。使用してみると、汚れに泡がよく密着し、ぬめりや黒ずみを強くこすることなく、しっかりと落とせる。茶渋はもちろん、電子レンジのターンテーブルなどに付きやすい頑固な油汚れも5分ほどで綺麗になった。また、漂白剤のツンとした塩素の匂いは薄いので、苦手な方でも大して気にせず使用できると思われる。

 西友から発売されている花王の「キッチン泡ハイター 本体」と比較すると、こちらは400mlで227円。ドン・キホーテのほうが安価で量も多いという結果となった。即効性のあるクリーニング効果に加え、コスパも良いのでドンキのほうはリピートしたくなるのではないだろうか。

フローリングシート ウエット2P(20×2)/198円

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「フローリングシート ウエット2P(20×2)」は、計40枚入りの大容量で198円という価格。一枚あたりに換算すると5円ほどとかなり経済的である。本品の特徴は掃除用のウエットシートであるにもかかわらず、かなり薄いこと。そのため破れたりほつれたりするのが心配だったが、使用してみたところ、破れることなく最後までしっかりと掃除ができた。汚れの吸収具合や滑り心地も問題なく、使用感は快適だ。

 西友の類似商品として挙げられるのは「きほんのき 拭きそうじ ウェットシート」。こちらは10枚入りで118円となっているので、1枚あたりの金額を計算すると圧倒的にドンキのほうが安い。もしウェットシートの品質によって掃除に支障があったなら話は別だが、ドンキの商品は品質にも特に問題点はないため、おすすめと言えるだろう。

キッチンポリ袋 200枚入り/198円

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 最後に紹介するのは「キッチンポリ袋 200枚入り」だ。食品の保存からゴミ袋まで用途が広いポリ袋は、取り出しやすさや袋の強度がポイントとなりそうだが、結論からいうと本品はそんな心配がいらないほど優れていた商品だった。

 実際に使用してみると、袋の表面に凹凸加工が施されているためか、袋を取り出すときに指が滑ることなく、スムーズに開けられる。そのおかげで箱の引き出し部分に袋が詰まったり、袋の口を開けるのに手間がかかったりすることなく、ノーストレスで使用できるだろう。ある程度の重量の物を詰めた際も破れることはなかったので強度も安心である。

 それでは西友の商品となる「きほんのき 保存袋 キッチンパック」はどうか。こちらは200枚入りで238円であり、袋は半透明。袋のサイズは25cm×35cmで両者同じとなっている。ドンキのほうが価格的にリーズナブルで、凹凸加工や強度など実用的な工夫が施されているため、コスパは上々だと感じた。

 以上、ドン・キホーテのPB「情熱価格」の代表的商品の品質について検証してきた。西友の類似商品と価格や量を比較したが、リーズナブルで品質も悪くないドンキ商品のほうが、全体的にコスパが良いという印象だった。ドンキでは食品、日用品に限らずほかにも幅広い商品展開をしているので、気になった方はぜひ購入して実感してみてほしい。

(取材・文=A4studio/おがわるり)

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エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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