NEW

何故食べ過ぎてしまうのか 糖質と脂質の割合の観点

【この記事のキーワード】

ネズミは食べ過ぎない?


皆さんはネズミに餌を好きなだけあげたら、どうなると思いますか?

食べ過ぎですぐに肥満になるんじゃないかと思うかも知れませんが、実はそうはなりません。食べる量を調べてみると、ネズミは毎日ほぼ同じ量の餌を食べていることが分かります。

つまりネズミは太りも痩せもしないちょうど良い量の餌を毎日食べています。

ここでネズミを絶食させてみると当然、体重が減りますが、再び餌をあげてみると、数日間で普段よりも多くの餌を食べて体重をすぐに元の体重に戻してしまいます。


そしてそこからはまた、元の体重をキープするような餌の量に調整します。

こういった常に一定の状態を保とうとすることを、恒常性と言います。

生き物は通常、食欲や満腹感によって食べる量を調節し、体重を保ちます。

ただ、餌にある変化を施すと、とたんにネズミは餌を食べ過ぎてしまうことが分かっています。

それは、糖質と脂質の分量を変えることです。

 

砂糖と脂肪を多くすると、、、


ネズミに与えられる餌は通常、全カロリーのうち炭水化物60%、タンパク質30%、脂質10%が含まれている餌を与えられます。この普通の餌を与えられているネズミは体重を測定してみると、ある一定の体重になった時に恒常性が働き、それ以上体重が増加することはありません。

ところが、同じ種類のネズミに、30%の脂質、20%の砂糖を含む、高脂肪高糖質食を餌として飼育すると、どんどん太りだし、体重の増加が止まらなくなります。

普通の餌で育ったネズミに対し、高脂肪高糖質の餌で育ったネズミは体重が約1.6倍ほどに増えてしまいます。

つまり脂肪と糖質が恒常性の食欲調整機能を狂わせてしまっているのです。

 

脂質と糖質は報酬系を活発化させる


何故、糖質と脂質の摂取量の割合を多くすると、食欲調整機能を狂わせてしまうのでしょうか。

それは、糖質や脂肪は、脳の側坐核と呼ばれる場所の報酬系回路を強く刺激してしまうためです。そのため、食欲の中でも快楽性が強い食欲となり、依存性が高まってしまいます。

ちなみに旨味成分として知られているグルタミン酸ナトリウムには、こういった依存性のある食欲を刺激しにくいとされています。

 

依存性があることを知っておく


このように糖質と脂質は重要な栄養素ではありますが、摂取する量を意識しないと、取りすぎてしまう一面があることが分かりました。

普段の食事は摂取カロリーだけでなく、栄養素の割合なども意識したいポイントです。

参考文献

新谷 隆史 一度太ると何故痩せにくい? 食欲と肥満の科学

櫻井 武 食欲の科学 食べるだけでは満たされない絶妙で皮肉な仕組み

何故食べ過ぎてしまうのか 糖質と脂質の割合の観点のページです。筋トレしようぜ!は、食事、の情報を集積・精査・網羅しながらいち早くお届けします。 筋トレ・フィットネスの情報なら「筋トレしようぜ!」へ