NEW

体内の脂肪を「分類別」に解説!皮下脂肪・内臓脂肪の違いは?褐色脂肪細胞って何?

体内に含まれる脂肪は、「身体のどこにあるか」と「細胞の種類」という2つで、さまざまに分類することができます。
今回は、そんな脂肪の分類と、それぞれの役割を解説します!

1.身体の部分による脂肪の分類


体内の脂肪は、主に皮下と内臓に存在します。
健康上問題になるのは血中脂肪のこと。さらに最近は、本来脂肪が貯まる部位ではない異所性脂肪が問題視されています。

(1) 皮下脂肪
皮下脂肪は、真皮の下にある脂肪、及び組織の間隙を埋めるための組織間脂肪です。

(2) 内臓脂肪
内臓脂肪(viscera fat)は、腹横筋内側の腹腔内(主に腸のまわり)についている脂肪。

(3) 血中脂肪
血中脂肪は、アポタンパクに覆われている脂肪です。

① コレステロール
コレステロールには、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と善玉コレステロール(HDLコレステロール)の2種類があります。
Ⅰ.悪玉コレステロール
空腹時に採血したデータが、140mg/dl以上で脂質異常症です。
Ⅱ.善玉コレステロール
空腹時に採血したデータが、40mg/dl未満で脂質異常症です。

② 中性脂肪
空腹時に採血したデータが、150mg/dl以上で脂質異常症です。

(4) 異所性脂肪
異所性脂肪とは、内臓脂肪の容量を超えて、脳以外の肝臓・筋肉・血管などに蓄積する脂肪です。
肥満の原因となる皮下脂肪よりも毒性が強く、心臓や膵臓などの臓器にダメージを与え、糖尿病・高血圧・高LDL血症・動脈硬化・心筋梗塞などを引き起こします。
高AT(GPT)、高TG血症、低HDL血症の人は、異所性脂肪の蓄積の可能性が高いんだとか。
実際にどれだけ異所性脂肪が貯まっているかは、腹部CT検査やふくらはぎのMRI検査を測定します。

日本人は欧米人に比べて皮下脂肪の貯蔵能力が低いため、少し太っただけで異所性脂肪が蓄積して肥満に関係する病気に早い段階でなりやすい
(岡川暁教授、ピッツバーグ公衆衛生大学大学院)

皮下脂肪がつくれない脂肪萎縮症患者も同様で、異所性脂肪が肝臓や骨格筋に付着してしまうため、痩せていても生活習慣病になる
(海老原健准教授、京都大学医学部)

「異所性脂肪対策は太ること」
(フィリップ・シェラー教授、テキサス大学)

 

 

〈異所性脂肪を減らす方法〉

食事と運動に少し気を遣っただけで、3日で異所性脂肪の数値が30~50%も改善した2人の男性が紹介されました。実験を行った田村好史准教授(順天堂大学医学部附属順天堂病院)は、異所性脂肪は外見上の体型変化ではなく、より簡単に貯まりやすいものの、短期間で劇的に減るので、食事と運動のコントロールを行う生活習慣が重要であると話しています。(「NHK追跡!AtoZ」)

太っていることは良くないが太れることは良いこととし、大人になると皮下脂肪は増えないため、異所性脂肪を減らす方法として次の2点が挙げられます。(小川佳宏教授、東京医科歯科大学)

① 食事:脂ものを控える ※カロリー計算
② 運動:1日1万歩程度 ※歩数計

2.色による分類
脂肪細胞は、細胞質内に脂肪滴を有する直径0.1μmの細胞のことです。

白色脂肪細胞と言われる単胞性脂肪細胞と、褐色脂肪細胞といわれる多胞性脂肪細胞の2つの種類があります。

単胞性脂肪細胞は貯蔵型の細胞で、大型の脂肪滴が存在し、核や細胞小器官は辺縁に圧迫されています。多胞性脂肪細胞は代謝型の細胞で、小型あるいは中型の脂肪滴が多数存在し、細胞小器官が発達しているのが特徴です。
冬眠する動物では多胞性脂肪細胞を主体とする脂肪組織を、冬眠腺と呼ぶ場合があります。脂肪細胞が最も増えるとされている時期は、胎児期、乳児期、思春期ですが、脂肪細胞は一定の年齢を過ぎても、増えるということがわかっています。

(1) 褐色脂肪細胞
褐色脂肪細胞は、褐色(茶色)をしている脂肪で、熱を作り出して体温を維持したり、食事から取り入れた余分なエネルギーを燃やしたりという働きがあります。
褐色脂肪細胞の働きが活発な人は、エネルギーをたくさん消費することができ、太りにくいと言われているんです。
褐色脂肪細胞の働きは、遺伝子により差があります。褐色脂肪細胞に関わる遺伝子に異変があると、基礎代謝量が低くなり太りやすい体質になるんですが、日本人の3分の1は遺伝子の変異がある(太りやすい)とされているんです。

褐色脂肪細胞を活発にする方法

ただ、褐色脂肪細胞の働きをできるだけ活発にすることはできます。その方法は、「寒冷刺激」を与えることです。

体温より低い水の中(18度以下の低温の水)で行う、水泳などのスポーツが効果的であると言われています。

普段の生活でも、身体を十分に動かし睡眠をとるなど、規則正しい生活を続けることでも、褐色脂肪細胞の働きが活性化します。

褐色脂肪細胞のある場所
褐色脂肪細胞は、心臓・腎臓の周り・首周り・脇の下・肩甲骨のまわりにわずかに存在するだけで、加齢とともに徐々に量が減っていきます(乳児期:100g、成人:50g程度)。
褐色脂肪細胞は、余分なカロリーを熱に変えて体温を上昇させることができ、余分なエネルギーを消費する働きを持ちます。
このため加齢とともに脂肪が付きやすくなるのは、褐色脂肪細胞の減少と関係があるのではと言われているんです。
それとは反対に、最近の研究では、ネズミのように体格に比べて褐色脂肪が多い動物はともかく、ヒトでは褐色脂肪の働きはそれほど重要ではなく、別のタイプのUCP3を持つ骨格筋の働きの方が重要ではないかと言う説が有力視されています。

褐色脂肪細胞に存在するUCP1の主な機能は、脂肪燃焼と熱産生です。

交感神経を昂進し、即時的にUCP1熱産生を活性化すると同時に、UCP1遺伝子発現促進、ミトコンドリア増生、褐色脂肪細胞増加を引き起こし、個体としての熱産生能力を高めてエネルギー消費をもたらします。

白色脂肪細胞の中性脂肪の分解も促進するので、遊離した脂肪酸が褐色脂肪UCP1によって熱へと散逸されることになり、全体として体脂肪を減少させることになります。
また褐色脂肪細胞がほとんどなくとも、適当な刺激を与えると白色脂肪が褐色化しUCP1が発現して、エネルギー消費を促進するという機能も、近年注目されているんですね。

褐色脂肪細胞は、脂肪細胞のうちの約 1%しかありません。幼児期に多く、成長期に入ると少しずつ減少して、成人になると激減してしまいます。

(2) 白色脂肪細胞
白色脂肪細胞は、血中に流れる中性脂肪を皮下脂肪や内臓脂肪として貯蔵する働きを持つ脂肪細胞です。

白色脂肪細胞は、全身のいろいろな部分にありますが、特に下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓の回りなどに多くあります。

UCP2は白色脂肪組織や骨格筋、脾臓、小腸など全身に幅広く存在します。白色細胞におけるUCP2の主な生理的役割は、刺激によって中性脂肪を分解して脂肪酸を送り出すことです。

白色細胞においてもある程度のアンカップリング による熱産生を行ってはいますが、UCP1と同じような役割は殆ど期待できず、全身レベルでのエネルギー消費にはほとんどに寄与しません。

白色脂肪細胞は乳幼児期・思春期・妊娠末期の3か月(胎児期)に集中して増殖し、20歳前後では約400億個になるといわれています。

一度形成されるとその数は減少しにくく、思春期までに生涯の脂肪細胞数が決まり、それ以降は変化しないと考えられていました。

しかし近年では、思春期以降でも過剰にエネルギーを摂取し続ければ、さらに脂肪細胞数を増やして対応しようとすることが判明しています。

肥満の人の白色脂肪細胞数は約800億個にのぼるといわれているんです。

まとめ

一口に脂肪と言っても、分類によってまったく違う動きをすることが分かります。とくに善玉・悪玉コレステロールの値については、健康アドバイスで実際に数値を見ることも多いです。
「どれくらいの数字で異常値が出るのか」を覚えつつ、値を改善するために何が必要かを、アドバイスできるようになりましょう!

体内の脂肪を「分類別」に解説!皮下脂肪・内臓脂肪の違いは?褐色脂肪細胞って何?のページです。筋トレしようぜ!は、食事、, , の情報を集積・精査・網羅しながらいち早くお届けします。 筋トレ・フィットネスの情報なら「筋トレしようぜ!」へ