走るために鍛えるのは “腹筋” である!
雨などで走れない日は、「腹筋ローラー」で腹筋を鍛えています。
以前は「こんなの効くわけないじゃん!」とバカにしていましたが、使ってみると、いやいや腹筋全体に効いているじゃないですか。
それ以降、これで腹筋を鍛えています。
ランナーは腹筋を鍛える人が多く、ランニング雑誌などでもよく特集されています。
でも、なぜ「腹筋」を鍛えるのでしょう? 諸説ありますが、僕の考え方を書いておこうと思います。
まず、走る基本として考えているのは「こけし走り」です。
骨盤・肩甲骨・姿勢の頭文字を取って「こけし走り」と呼んでいます。僕が所属しているチーム、ニッポンランナーズで走りの基本となっているメソッドです。
詳しくはこちら。
簡単に説明すると、「骨盤の前傾・肩甲骨の動き・正しい姿勢を意識して走りましょう!」
という走り方になります。
詳細は省略しますが、この中で「正しい姿勢」をとるときに腹筋が重要な役割を果たします。
自分のカラダを触ってもらうとわかりますが、カラダの中心である腹部には脊柱(背骨)があるだけです。
なので、肺などを守っている肋骨と骨盤の間の「腹」は、筋肉と脂肪で守られています。
そして、人間がまっすぐ立つためには、脂肪では上半身を支えることができません。カラダを支えてくれるのは筋肉、つまり腹筋なのです。
なので、正しい姿勢を保つためには腹筋を鍛える必要があるのです。
そして、腹筋がしっかりと鍛えられていればいるほど、長時間正しい姿勢を維持することが可能になります。
ただし、腹筋を鍛える際、注意しなければならないことがあります。
それは、背骨にかかる「圧縮力」です。
上の写真のように背中を丸める動きは、人によっては椎間板や腰椎という背骨を構成している部分に負担がかかり、痛めてしまう可能性もあります。
腹筋を鍛える方法は調べればビックリするほどたくさんあります。自分に合った方法で腹筋を鍛えてください。
僕は、腹筋ローラーやプランクといった体幹トレーニングで腹筋を鍛える方法をオススメします。
最後になりますが、僕が腹筋を鍛えたらどうなったかという話です。
実感しているのはこんなところです。
1. 「姿勢が悪い」と言われなくなった
2. 内臓疲労が少なくなった
3. 「フォーム」がキレイと言われるようになった
4. 追い込んでもフォームが崩れることが少なくなった
正しいやり方で腹筋を鍛えれば、間違いなくタイムが伸びてくると思います。もし、まだ腹筋を鍛えていない方は、一度本気で取り組んでみてはいかがでしょうか?
北野 健太郎/Kentaro Kitano
【効率よく走れれば楽に早く走れる】がモットー。
幅広い世代に長距離のカラダの使い方を中心に教えています。
日本陸連ジュニアコーチ/ニッポンランナーズ佐倉 ランニングコーチ&ステイヤング(シニアクラス)コーチ/
フルマラソンベスト:2時間58分