NEW

【パーソナルトレーナー名鑑③】オンラインワークアウト「BECOME」代表・中島草太さん

 ここ数年、フィットネス業界でトレンドとなっている、パーソナルトレーニング。Withコロナ時代、これまで以上に人々の健康に対する意識が高まり、ますます需要は拡大していくと予想されるが、利用者はいったい何を基準にトレーナーを選べばいいのか? そのひとつの指標となる、トレーナーの経歴や素顔に迫る――。

 

就活の挫折がきっかけで、筋トレの世界へ

 パーソナルトレーナー需要が高まる中、トレーナーの人手不足も追い風になって、副(複)業としてトレーナーをする人も増えてきている。

 オンラインワークアウト「BECOME」代表・中島草太さんも、平日の昼間は広告代理店の営業マン、夜間や週末はパーソナルトレーナーとして活動している。

 中学ではバスケ、高校ではラクビーに励み、大学時代も週1でトレーニングを続けていた中島さんだが、本格的に体を作ろうとジム通いを作り始めたのは大学4年の時だった。

「就活で第一志望の会社の最終面接に落ちてしまい、すごく落ち込んでいたんです。そんなとき、大学のトレーニングルームで一心不乱にトレーニングに励んだら、すごく気分がスッキリして。それで、筋トレって体づくりだけじゃなくて、メンタルにも大きな影響を与えるってことに気づいたんです」

 Testosterone氏の『筋トレライフバランス』(宝島社)で筋トレと食事に対する考え方や基本の理論を学び、社会人になってからも会社近くのジムで週4回、汗を流す日々――。だいぶ体が出来てきた2019年11月、金子賢氏が主宰する『サマー・スタイル・アワード2019』に出場。初出場ながらファイナリストに選出されことが自信となり、翌月からトレーニング指導をスタートさせる。

「最初のお客さんはダイエットしたいという大学の後輩の女の子。2カ月間、トレーニングと食事指導をしました。約4kgの減量と、課題に感じていた背中のラインをすっきりとさせることに成功。『中島のおかげでトレーニングを楽しめた』という一言は、本当にうれしかったですね。彼女は今もジムでトレーニングを続けているそうで、そういう人生のきっかけになれたのは光栄です」

 その後、徐々にクライアントを増やし、トレーナー業も軌道に乗り始めたかに見えた矢先、新型コロナウイルスの影響で4月以降は休業を余儀なくされることに。そこでオンライントレーニングに切り替え、ダンベルやベンチプレスとったウエイトを利用者にレンタル貸し出し、自宅にいながら本格的なパーソナルトレーニングが受けられるサービスを始めた。

「普通のパーソナルトレーイングでは『3カ月で●kg痩せます』といった成果型が多いんですが、お客さんとしてはそれだけでなく、“継続できている”ということが肯定感のアップにつながると思うんです。そのため、BECOMEでは『継続できる』『挫折しない』『成果を出し続けられる』という3つを柱に、24時間のコミュニケーションを大切にしています。トレーニングの回数はプランによって異なりますが、ボディメイクや習慣づくりに関する質問は回数無制限。24時間対応しています」

 トレーニングはスマホと無料のビデオ通話アプリ(Zoom)を用い、リアルタイムで行う。ウエイトといっても、1.5m×1.5mほどのスペースがあれば満足にトレーニングできるので、「ジムでやるのは人の目が気になって…」という初心者にはもってこいだ。客層は男女半々、20~35歳と比較的若い人が多く、初心者、もしくは未経験が8割で、“家を出るまでではないけれどトレーニングしたい”という層にアプローチしている。月額制で特に更新の縛りはないものの、とりあえず3カ月続けてみよう、という人が多いようだ。

筋トレは自分を肯定する、ひとつの手段

 オンライントレーニングということで、指導する上での難しさはどんなところなのだろうか?

「やはり、ウエイトを使ってるときに事故が起きないよう、『まず、ダンベルを膝の上に置いて…』という基礎の基礎から始めています。器具の基本的な扱い方と注意点だけマスターすれば、あとは大丈夫。指導する側としても、ウエイトがあることでメニューの幅が広がります。それに、自重でやるよりも強い刺激を体へ与えることができるので、身体が変化するスピードも早いです」 

 指導する上で大切にしていることは、2つある。

「1つ目は、このトレーニングをすることでどう体に良くて、どういう変化が期待できるのか、理論をお話することを大切にしています。2つ目は、フィードバック。自分が思っている動きと実際の動きは違っていたりするので、どこがどうよかったのか、具体的にお伝えすることを心がけています。その上で、より効率的なメニューやフォームを、動画や音声でフィードバックしています。男性の場合は,男らしい体を作る上で必須であるビッグ3(スクワット、デッドリフト、ベンチプレス)、女性の場合は下半身の美脚づくりが得意ですね」

 トレーニング好きが高じてトレーナーになる人は多いが、人にトレーニングを教える面白さはどんなところなんだろうか?

「自分でやるのと、人に教えてやっていただくのは全然わけが違って、後者はやあり難易度が高い。自分だったらダンベルを持ち上げるなんて簡単なことだけど、『肘を固定して…』という細かいところから伝えないといけない。そこから実際にできるように指導していく、という過程が面白いですね」

 今後は、40代以上の中高年向けのサービス展開を考えているという中島さん。

「外に出るのは億劫だけど、運動はしなければいけないといった層に向けて、オンラインでトレーニングを提供したいと考えています。運動を習慣付けることで健康寿命を延ばし、しいては、介護問題の解決にもつながるんじゃないかと。もちろん、オフラインのトレーニングにもオンラインにはない良さがあるので、両立させていきたいですね」

 最後に、これから筋トレを始めようとしている人に向けて、こんなメッセージをくれた。

「筋トレは自分を肯定する、自分を愛するひとつの手段としてとても有効だと思います。実は僕、小さいころはあまり体が強くなかったんですが、今自分がトレーニングに励むことで、過去の自分に『俺ってこんなに変わったぞ!』と胸を張って言っている部分もあります。トレーニングをやろうと思うだけでもすごいし、実際やってるのもすごい、そして続けていくのもすごい。機会があれば、ぜひあなたのトレーニングのお手伝いさせてください」

 今後も会社員とパーソナルトレーナー二足のわらじを続けるという中島さん。ずばり両立のコツは「睡眠時間を削らない」「平日は飲みに行かない」の2つ。広告営業マンらしい画期的なアイデアが、今後も続々飛び出しそうだ。
(取材・文=編集部)

 

●中島草太(なかじま・そうた)
オンラインワークアウト「BECOME」代表。クライアントへの的確かつ素早いフィードバックにより、「継続できる&挫折しない」トレーニング指導が強み。2019年「サマー・スタイルアワード」ルーキーチャレンジカップ2部問ファイナリスト。自分もサラリーマンだからこそわかる、仕事をしながらできる食事管理やトレーニングメニューを提供している。

 

【パーソナルトレーナー名鑑③】オンラインワークアウト「BECOME」代表・中島草太さんのページです。筋トレしようぜ!は、インタビュー、, , の情報を集積・精査・網羅しながらいち早くお届けします。 筋トレ・フィットネスの情報なら「筋トレしようぜ!」へ