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【パーソナルトレーナー名鑑⑦飯島悠貴さん】筋トレは効率重視! 論理派トレーナーが考えるフィットネスの価値

 ここ数年、フィットネス業界でトレンドとなっている、パーソナルトレーニング。Withコロナ時代、これまで以上に人々の健康に対する意識が高まり、ますます需要は拡大していくと予想されるが、利用者はいったい何を基準にトレーナーを選べばいいのか?

 そのひとつの指標となる、トレーナーの経歴や素顔に迫る――。

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スポーツ科学に夢中だった学生時代

 トレーナーというと、“筋肉ムキムキのマッチョで、自身も大のトレーニング好き”というイメージが強いかもしれないが、筋トレは効率重視というタイプもいる。

 大手フィットネスクラブに勤務しながらフリーランスのパーソナルトレーナーとしても活動している飯島悠貴さんは、東京理科大理工学部数学科卒、早大大学院ファイナンス研究科卒のインテリトレーナーだ。

「子どものころは野球をやっていたんですが、体育会系のノリが苦手で…。スポーツそのものというより、スポーツ科学とかトレーニング理論に興味があったんです。変化球はなんで曲がるのか、どういうスイングをしたらボールが一番飛ぶのか、セイバーメトリクス等のどの指標が勝敗に関係するのかとか、本で読んで勉強していましたね」

 数学が得意だったことから理系の大学に進学し、学業の傍ら、スポーツクラブでアルバイトを始めた。

「体やスポーツに対する知識を、さらに深めてみたかったんです。そこで働いていたトレーナーさんからトレーニングについての基礎知識を学び、“自分が知りたいと思っていたのはまさにこれだ!”と思い、パーソナルトレーナーの養成プログラムを受けることにしました」

 当時はまだパーソナルトレーナーは一般的ではなかったが、勤務先の養成プログラムの1期生として半年間ほど研修を受け、トレーナーとしての第一歩を踏み出した。

 大学卒後は大学院へ進み、金融関係の会社に就職。諸事情で退職し、何か新しいことをしようと考えたときに、もともと好きだったトレーナーの仕事にもう一度チャレンジすることを決めた。

 

“短くて効率がいい”トレーニングを提供

「フィットネス業界を取り巻く環境は10年前とは大きく変わっていて、パーソナルトレーニングもより身近なものになっていました。僕自身、筋トレはできればやりたくないし、自分の体を大きくしようという気持ちはあんまりなくて、研究データや文献で得た知識を生かし、他人の体を変えたいという気持ちが強いんです。僕は、トレーニングは手段だと思っていて、目的を達成するために行うのがトレーニングだと思っています。だから、お客様が運動嫌いでも別にいいんです。よく言うのは、『僕が最低限提示するのはここまでです。あとはお替り自由です』って」

 飯島さん自身、多忙なサラリーマンだったこともあり、「お客様が時間を作って、わざわざジムまで足を運んでくれているのは奇跡的なこと」だと語る。だから、無駄なことはさせられない。

「トレーニングって、どうやったって結果が出るまで時間がかかります。どんなに効率がいいことも、継続しないと意味がありません。運動をまったくしていない人が体を動かせば、最初は基本的に何をやっても身体に良いと思いますが、継続していく上でマイナスになる可能性があることは山ほどある。たとえば、腰痛の人がやるべきトレーニングは安易に決められません。ネット上に情報はあふれているけれど、本当に自分が必要としているものには、なかなかたどり着けない。そこをお手伝いするのがトレーナーの役割だと思っています。“短くて効率がいい”というのが、僕のセッションのコンセプトです」

筋トレはいくつになっても遅すぎることはない

 飯島さんは現在、パーソナルトレーニングだけでなく、ジュニアスイミング選手の陸上トレーニングを担当したり、スポーツ系の専門学校でファンクショナルトレーニングの授業を担当するなど、活動の幅を広げている。

「何も運動をしていない人は、なんでもいいから始めてほしいですね。最近の研究で、80歳からトレーニングを始めても、筋肉が増えるということがわかった。ですから、いくつになっても遅すぎるということはないんです。ただ、習慣付けるためには早いほうがいい。肩がしっかり動く時から始めるのと、五十肩から始めるのはぜんぜん違いますから」

 運動で大事なのは、とにかくあきらめずに続けることだ。

「1週間毎日やったところですぐには変わらないですが、なにもやらなかったら急激に落ちます。だったら1週間に1回でもいいから、それを1年続けてみる。そうすると、その分の成果が出ます。ウォーキングでもいいし、グッとお腹に力を入れるだけでもいい。よく、『有酸素運動は20分以上』とかいいますけど、そういうのは一切気にしなくていい。いろいろ難しく考える前に、今から腕立て伏せを10回やったほうが、やった分だけの効果が出ます。

 トレーニングを行っていくと、もっといいトレーニングはないか、自分に合うのはないのか、効率のいい方法はないか…となってきます。そのときにパーソナルトレーニングをやるとバチっとハマる。最初からパーソナルで1から10までやるのもいいですけど、『〇カ月で〇kg痩せたい』とか明確な目標がないと、なかなか難しいです。なので、僕がおすすめするのは、なんでもいいから運動してみること。やってみると、必ずそこから疑問が生まれます。

 あとは筋トレ好きな人なトレーナーがいいのか、僕のような論理派がいいのか、若くて元気な子がいのか――。それは人によって変わってきます。ぜひ、自分に合うトレーナーを見つけほしいですね」
(取材・文=編集部)

 

●飯島悠貴(いいじま・ゆうき)
何故に答える論理派トレーナー。東京理科大学理工学部数学科卒。早稲田大学大学院ファイナンス研究科卒。NESTA-PFT、東急スポーツオアシス認定パーソナルトレーナー、アディダスファンクショナルトレーナー。横浜リゾート&スポーツ非常勤講師。現在、永田町の高級ホテル内ジムや錦糸町のスポーツクラブにて活動中。
iijimayuki524@gmail.com

 

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