大円筋と広背筋のトレーニングを別で考えている人へ

 背中のトレーニングでよく広背筋と大円筋を分けて考えてトレーニングをされている方、また、そのようにして知人に指導しているトレーニング上級者の方が多くいるように思います。

 特にラットプルダウンを行う時にこのやり方だと大円筋に効く、これは広背筋…etc.

 実際のところはどうなんでしょう?

 広背筋の概要については、以前お伝えしていますので、そちらをご参照ください。

大円筋

起始 : 肩甲骨の下角

停止 : 上腕骨の小結節稜
※起始停止とは、いわゆる筋肉の付着部分のことです。

作用:肩関節の伸展、内転、内旋、水平外転、肩甲骨の安定化

 大円筋の筋繊維の走行は広背筋とよく似ており、作用もほとんど同じです。

 それゆえ、広背筋を鍛えるトレーニングを行えば必然的に大円筋も使います。これは逆も然りです。

 結論を言うと、筋肉の走行を理解すれば、分けて考えることはほぼ不可能だと言えます!

 しかし、脳科学的に体性感覚はとても優れていて、ボディスキーマが極端に優れている人であれば、もしかすると大円筋を意識することができるのかもしれません。

 あるいは関節可動域ごとの筋電図による違いがあればというところですが、背中のトレーニングであるプル系やロウイング系の種目の筋電図では、広背筋も大円筋もほぼ同時に筋発火しています。つまり、同じ可動域、関節の角度で筋肉が力を発揮しているということです。

 こんなことを言ってしまえば、ガチガチのトレーニーに「いや、大円筋だけに効いてるし」「そんなことない」なんて言われてしまいそうですが、解剖学を理解すればおのずと見えてくるものがあります。

 今後のトレーニングの参考にしていただければと思います!

鈴木寛太(KANTA SUZUKI)
パーソナルトレーナー。活動地域:愛知県。
本来あるべき機能を取り戻すことこそ“ストレスから解放されるカギ”をモットーに日々活動中。動かしやすい身体は人生を豊かなものにしてくれます。皆様に身体づくりのヒントをお伝えできたらと思っております。


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