「重りラン」は効果があるのか?
ホームセンターやディスカウントストアでよく売られている、こちらのアイテム。
足首に巻く「アンクルウェイト」や手首に巻く「リストウエイト」には色々な重さがあります。
これらは基本的に「筋トレ用」として販売されていますが、実際これをつけて走ったら、ランニングの能力は上がるのでしょうか。
今回は、僕の意見を書いてみたいと思います。
目次
■結論
■その理由は?
■どうやって足に負荷をかける?
■まとめ
結論
先に結論を言います。
「ランニング中の装着はやめたほうがいい」
エベレストに最高齢で登頂した三浦雄一郎さんが普段のトレーニングでアンクルウエイトをつけて歩いたりしているのを、以前テレビで見たことがあります。
しかし、あれは重い荷物を背負ったりする登山のトレーニングであって、ランニングのためのトレーニングではありません。
足や手首にウエイトをつけたり、鉄アレイなどを持って走っても「マラソン(長距離)トレーニング」効果はほとんどないと思います。
その理由は?
マラソンをはじめとする長距離を走るスポーツは長い時間、省エネで力を出し続けることが必要です。
そのためには筋力も重要ですが、効率よく省エネで走るためには「ランニングフォーム」のほうが重要だと僕は考えます。
ウエイトをつけて動けば筋力はつくでしょう。しかし、重りをつけて走ったことで、足が上がりにくくなったり、腕を振りにくくなることでフォームを崩すリスクのほうが大きいはずです。
また、重くなった足や腕を動かすために「無駄に筋力を使う動き」が身についてしまう可能性もあります。
無駄な動きや無理な動きをすると、故障するリスクも上がります。
足にウエイトを巻いて長時間ランニングした場合、足首、ふくらはぎ、太もも裏側(ハムストリング)、股関節あたりを故障するのではないでしょうか。
「重りランは百害あって一利なし」
僕はそう思います。
短距離で短い時間のトレーニングなら効果があるかもしれませんが、あまりオススメできません。
走る筋肉は、走ってつけましょう。
どうやって足に負荷をかける?
一番のオススメは「坂道トレーニング」です。以前、記事にしているので、そちらをご参照ください。。
坂道ダッシュは簡単に足に負荷をかけられます。筋力だけでなく、心肺機能も鍛えられるので一石二鳥です。
坂道ダッシュの代わりに、クロスカントリーコースなどアップダウンのある不整地を走っても同じような効果を得られます。
砂浜やそれに似た環境があれば、砂地の上で走るのも足に負荷がかけられます。
まとめ
脚に負荷をかけたいのであれば、重りではなく、運動強度を上げましょう。
重りをつけての「重りラン」はフォームを崩すだけではなく、故障にもつながります。
重りランは補強的な筋トレにとどめておいたほうがいいでしょう。