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無選択型医療保険に入るなら、貯蓄のほうがよっぽど賢い

高額保険料、保障外だらけ…病気があっても入れる保険のワナ

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高額保険料、保障外だらけ…病気があっても入れる保険のワナの画像1貯蓄は賢い選択肢のひとつ。(「ゆうちょ銀行HP」より)
 持病があったり、健康に不安がある人ほど、保険の必要性を強く感じるものだろう。

 だが、実際にはこういう人が保険に入ることは難しい。たいていは、加入前の告知や医師の診査で不可とされてしまう。

「でも、病気の告知も医師の診査も必要ありませんという保険があったはず……」と思った方、確かにそういう医療保険は存在する。「無選択型医療保険」と呼ばれるものだ。これは健康状態にかかわらず、誰でも加入できる。

 しかし、誰でも入れるからといって、「誰にでも、どんなときにでも保障される」と思ったら大間違いだ。無選択型医療保険には、いくつものワナが潜んでいるのである。

肝心なときに保障されない

 まず、持病や既往症(過去にかかった病気)が悪化して入院しても、まったく保障はない。商品によっては加入から2年目以降は保障される場合があるとはいえ、2年に満たないうちは、保障の対象にならない。

 また、持病、既往症とは関係ない病気については保障されるものの、契約が開始されてから90日間は保障の対象外となる。たとえば、89日目に発病して、91日目に入院したとしよう。入院は91日目なのだから保障されると思いがちだが、発病が90日以前なので保障対象とは見なされないのだ。
 
 それに、なんといっても保険料が高い! とはいえ、これは仕方のない話でもある。持病があって保険金を支払う確率が高くなる人には、その分を上乗せしてもらわなければ割に合わないというわけだ。
 
 ただ、それを考慮したとしても、割高であることにかわりはない。たとえば、55歳で入院日額3,000円の場合、保険料は月額5,875円。入院日額5,000円なら保険料の月額は9,106円で、年額にすると10万円を超えてしまうのだ。

どれだけ割高な保険なのか?

 無選択型医療保険に加入できる年齢は、最長で85歳まで。保険期間は5年で、5年ごとに更新する。更新ごとに保険料が値上がりしていくのは当然だ。入院日額5,000円の無選択型医療保険に、55歳から85歳まで加入した場合の保険料は、以下のようになる。

 55~59歳 月額9,106円×12カ月×5年=546,360円
 60~64歳 月額10,127円×12カ月×5年=607,620円
 65~69歳 月額11,309円×12カ月×5年=678,540円
 70~74歳 月額12,684円×12カ月×5年=761,040円
 75~79歳 月額14,431円×12カ月×5年=865,860円
 80~85歳 月額16,439円×12カ月×5年=986,340円

 30年間に支払う総保険料は、なんと4,445,760円にのぼる。

BusinessJournal編集部

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