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千葉・柏市、中学生「LINEいじめ監視アプリ実験」に賛否両論! 「知るリスク」と「知らないリスク」の狭間で

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gakkouxs.jpg「AC photo」より

 これがいじめの抑止力となるのや否や……。

 千葉県柏市が、無料通信アプリ「LINE」のやり取りを「監視」するアプリ「Filii(フィリー)」を、市の中学校の保護者に無償提供する実証実験を一部で始めると発表。学校における大きな問題を早期発見、解決するための取り組みということだ。

 今年1月にはアクティブユーザー数が2,200万人を突破したLINE。今や老若男女を問わないコミュニケーションツールとして定着している。それまで主流だったメールよりもはるかに手軽にメッセージのやり取りやデータ交換なども可能で、LINEなしでは生活が成り立たないという人も多いのではないか。最近はビジネスにおいて使われる場面もよく見るようになった。

 ただその反面、気軽なLINEが少年少女たちの「いじめ」の原因になっているという指摘もある。LINEで”グループ”を作り、メッセージによる「言葉の暴力」をターゲットとなる1人に集団で浴びせる「LINEいじめ」という言葉も浸透している。柏市の取り組みは、それをできる限り防ぎたいという意志の表れなのだろうが……。

 予測できることだが、ネット上では有識者も含めて賛否両論。「監視よりも親子での対話が重要」という意見を出す声もあれば、「少しでも抑止力になるのならやるべき」という声も。どちらにせよ、親や教師が子どもを尊重すること、常に目を配っていることを子どもに理解してもらうことの大切さを訴えているのは同じである。

 確かに、自身の子どもがいじめをしている・されていることを知って、親はどう対処できるのかは疑問である。しかも、LINEだけでなく次々と新しいSNSが開発される中、LINEを監視できても他のツールに逃げ込まれてしまえば、結局同じ結末になる可能性も高い。

 また、子どもを監視する「保護者」の間でも「いじめ」があるという話も聞くのだから、状況はより複雑だ。昨年、栃木の小学校で2人の母親が他の保護者から嫌がらせを受け、最終的に2人とも自殺してしまうという最悪の結末を迎える報道があった。娘がいじめられる中で「やめてほしい」と周囲に願う中で孤立していったようだ。「監視する」側の親が下らないいじめをするような欠落した人間性を持っていたとしたら、解決どころか事が大きくなる可能性もあるのではないだろうか。

 とはいえ、「ネットいじめをなくす」という柏市の意気込みは伝わってくる。何もしないよりは実験でもなんでもして可能性を探るという姿勢は評価すべきだろう。「知らないリスク」よりも「知るリスク」を取るという気持ちもわからないでもない。

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