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岩瀬大輔(ライフネット生命保険副社長)・キュレーション第1回記念

ライフネット生命・岩瀬大輔、上場祝いは会議室で乾杯!

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 上場して変わったことといえば、海外で自分の会社を紹介する時に、「ネットで生命保険会社をやっている」という内容にプラスして、「この前上場して、時価総額は500億円程度」と言えるようになったことです。相手の目の色が変わりますから。そういう意味では、ネット生保のビジネスモデルが実際に成り立つんだということの証明になったと感じています。

これからは海外市場も視野に

 上場したからといって、今までと何か大きく違ったことをやるつもりはありません。生命保険全体に占めるネット生保のシェアは、まだ1%にも満たない。これからまだまだ当社は成長できる余地があります。

 今後は国内に加え、海外展開も視野に入れていければと考えています。ネット生保という業態は、世界でもまだ類がありません。海外の投資家たちと話していると、いつも「なんでウチの国には、こんな便利なサービスがないんだ?」「もしあれば、すぐにでも入りたい」と言われます。将来的には、海外からのそういったニーズに応えられるように、準備をしていければと考えています。

「情報の原典」をチェックする

 最後に、これからキュレーションを担当していくにあたり、自分なりの情報収集術を書きます。私自身の主な情報源は、実はアナログメディアである新聞や雑誌、主に「日経新聞」と「Financial Times」「The Economist」です。

 Webでは、ツイッターで国内外のメディアをチェックしたり、ライブドア元執行役員の田端信太郎さんなどのキュレーターのツイートを拾って、「へー、こんなことあるんだ」とチェックしています。ツイッターで信頼できる人たちの発言を見ていると、世間で話題になっていることが概ねわかりますからね。

 日経新聞で主に目を通すのも、論客が投稿しているオピニオン、特集ページ、コラム、分析コーナーや経済教室です。これらもツイッター同様、参考になるものが多いですからね。逆に、普通のニュースは事実を書いてあるだけなので、ざっと眺める程度です。そして、気になる記事の見出しがあれば、記事を読むのではなく、「情報の原典」にあたることにしています。例えば、役所や企業がプレスリリースや資料として公開している情報です。「情報の原典」を見ることで、事実関係が正しく把握できます。メディアの報道は時に主観的なものも多く、書き方次第で情報の伝わり方はまったく違うものになりますから、それだけでは判断できない。決断を見誤ることにもなるから、必ず原典を確認することにしています。

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●岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)
:ライフネット生命保険株式会社代表取締役副社長
東大法学部在学中に司法試験に合格するも、卒業後はボストン・コンサルティング・グループや投資ファンド会社を経てハーバード大学ビジネススクールに留学。同大学でMBAを取得し、上位5%の成績で卒業後は、戦後初の独立系生命保険会社・ライフネット生命保険の設立に参画。現在は同社代表取締役副社長を務める傍ら、2010年世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」にも選出され、毎年同会議に出席している。

BusinessJournal編集部

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