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テレビ界に「鉄槌」を下した佐藤浩市に称賛の声! 一部の「過剰クレーム」におびえる業界の質

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テアトル・ド・ポッシュ 公式ウェブサイト」より

 50代を代表する役者の一人、佐藤浩市。彼の発言がテレビ業界を鋭く射抜いた。

 話題となっているのは、30日の朝日新聞朝刊の佐藤へのインタビューだ。佐藤は同インタビューの中で「ナショナリズムに訴えかけるようなドラマしか、もう残された道はないんだろうか。冗談ですが、そんなことを口にしたくなるほど、テレビドラマの現状は方向性を見失っていると思う」と発言。テレビ界の現状に疑問を投げかけた。

 かつて出演したドラマの舞台が昭和30年だった際、喫煙シーンがあっただけで相当なクレームがきたという経験があったそう。テレビ界が国民感情や世評ばかりに気を使い、リアリティやクリエイティビティを放棄しているのではないかと訴えている。

 さらに佐藤は「この島国では残念ながら、個人が自由に発言できる状況にはないのが現実だと思います」とも最後に語り、テレビ業界に蔓延する停滞ムードのみならず、社会全体が閉塞感の只中にあると主張。人気役者である彼がここまではっきりと社会に向けて自らの思想を投げかけた衝撃は事の外大きい。

 正直なところ、最後のコメントに関しては疑問が残る。「この島国では残念ながら、個人が自由に発言できる状況にはないのが現実だと思います」といっても、ブログやTwitterで個人が自由に発言はできる時代。テレビという影響力のある業界でなら話は別だが。

 しかし、テレビに関する彼の発言には概ね同意であるし、多くの視聴者も同じ感想なのではないか。ナショナリズムというほど大げさではないが、テレビが間違いなく視聴者の顔を必要以上にうかがっている。

 嫌煙や動物愛護など、もちろんそういった思想は個々人の自由ではある。しかし、その感情を押しつけ、テレビで流れるフィクションにイチイチ反応するというのはやはり「過剰」ではないか。そして、そういった過剰反応に逐一対応し「事なかれ主義」を貫くのが今のテレビ業界の現状なのだ。ドラマや番組の質は二の次。大事なのは「波風」を立たせないことになってしまっている。

 テレビ業界には、一部のクレームなど覚悟するくらいの気持ちでチャレンジングな番組制作を行ってほしい。そう考えている視聴者は非常に多いはずだ。その意味で、今回の佐藤浩市の発言は非常に価値がある。

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