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10回連続スキャルピングで勝ち続けないといけない?

お手頃では”ない”日経225miniはトレンドラインで稼げ!

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 難しい経済知識、金融理論など関係なく、取引に入る瞬間に、値動きが先行き上昇するか下落するかを見極めればいいだけのものだ。もし損が出れば一旦取引をやめ、少し時間を置いて、新たに取引に入り直せばいい。注意深く資金管理していれば大きな損失を被ることがないので、投資資金が限られている人にはお勧めの投資手法だ。

 ある主婦の投資家は「miniでパート代くらい稼げてしまう。FXもいいけれど、日経平均株価に連動するminiのほうが簡単で好き。波に乗れれば週4万円くらいは稼げるので、もうやめられない」と話す。

スキャルピングで気をつけることは?

 スキャルピングを行う際、気をつけなければならないのは、損失を出したときだ。実際の投資では、たとえ5円の値動きで500円の損失を出しても、あまり大きな額には感じられない。そのため5円、10円と、自らの予測と逆方向に値が動き、損失が拡がった際「そのうち値動きは反転するだろう……」と、都合のいいように期待しがち。

 結果、20円、30円、100円……と損失額を拡げ、1枚の取引ならば、預け入れた証拠金以上の損失へ膨らんでしまう危険性が高い。なぜなら、スキャルピングにより1枚の取引で5000円の利益を出すには、10回連続勝ち続けなければならない。

 これは、現実的にはとても難しい。事実、何人かのスキャルピング実践者に話を聞くと、「せいぜい3回連続で勝てればいいほうで、5回連続はきつい。値動きが上昇か下落のどちらか一方向に偏っていない限り無理」と話す。

 レバレッジの効いた高リスクの金融商品売買は、投資家にかなりの精神的疲労をもたらすものである。3回連続で勝てたとしても、1500円の利益である。これを多いとみるか少ないとみるかは、個々人によって異なる。しかし、たった1500円の利益をあげるのに神経をすり減らすのに加え、5000円、1万円の損失を被れば、これを取り返すべく、さらに神経をすり減らすようでは、とても効率のよい投資手法とはいえないであろう。

 あるベテラン個人投資家はこう話す。

「スキャルで、1枚の取引で大金を手にするのは無理。仮に5回取引して勝ち続けても2500円。そこからまだ儲かると思って続け、6回目で値動きが変わり2万円損失を出せば、もう絶望感で、取引どころではない。スキャルは、むしろ投資資金が豊富な人が行うことに意味がある」

 確かに、証拠金3万6000円を預け入れ、1枚の取引でスキャルピングにより5000円を稼ごうとすれば10回勝ち続けなければならない。しかしハイ・リスクではあるものの、証拠金36万円を預け入れ10枚で取引すれば、5円の値動きが1回あれば5000円稼げてしまう。

ジタバタせずに値動きの波に乗る

 では、投資資金の乏しい人が大金を手にするには、どういった投資手法が望ましいのだろうか? ベテラン個人投資家の話を聞いてみよう。

「難しい金融理論も、経済情勢も理解せずとも、トレンドの流れをよく見極めて、それに乗るのが一番。損切りラインをしっかり定めて、『損失を被れば、仕切り直し』『利益が出れば、少しずつ取引枚数を増やしていく』というのが理想」

 つまり資金力の乏しい人ほど、1日単位、あるいは1週間単位の長い目で値動きのトレンドを見極め、先行きを予測して取引するほうが、効率的に利益をあげられるというわけだ。そして得た利益で、取引枚数を2枚、3枚……と増やしていく。結果、短期間で大きな利益を得ることも可能となる。

 さて、このトレンドの見極めは、チャートの上値と上値を結ぶ、あるいは下値と下値を結ぶトレンドラインを引き、取引に入ろうとする時点で、日経平均株価は上昇トレンドにあるのか、下落トレンドにあるのか、判断するほかない。

 もうひとつ気にしなければならないのが値動きの幅、すなわちレンジだ。直近の日経平均株価の値幅は、上値がいくらで下値がいくらなのか、これを見極める必要がある。5月に入ってからの日経平均株価は、連休中の5月1日に9540円の高値をつけ、以来、下落の一途、5月18日には一時8580円まで下がった。

 加えて、ここ1年の日経平均株価は、11年11月につけた8100円が最安値だ。そうすると日経平均株価の下値余地は400円程度しかないという見方もできる。そのため8600円台という今は、絶好の買いの好機と見る向きもある。しかし、ギリシャのユーロ離脱問題、6月17日に予定されている同国再選挙と、今のところ円安に振れる材料は見当たらない。

 米ドル、ユーロなどの主要通貨に対して円安に振れない以上、輸出国家である日本経済の浮上は期待できないので、日経平均株価も6月中旬のギリシャの総選挙実施まで、下落の一途を辿ると見る向きもまた多い。

BusinessJournal編集部

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