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競馬大吟醸 -皐月賞な人々- 「はないちもんめっ!」

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keibadaiginjou.jpg「AC photo」より

 男には意地やプライドを、そして皐月賞の勝敗を賭けた「絶対に負けられない戦い」がある。

『勝あああって嬉しいいぃ、はぁないちもんめぇ!!』
『負けえぇて悔しいいぃ、はぁないちもんめぇ!!』

 都心を離れたベッドタウンといわれる閑静な住宅街を抜けて、さらに山間の麓にさし掛かったところに桜が見頃な公園がある。普段は町内会の民謡踊り同好会が練習場に使うほどの大きさで、周りには自然しかなく、身内での花見にはうってつけの隠れスポットだ。

『あの子が欲しいいぃっ!!』
『あの子じゃわからんっ!』
『相談しよう、酒飲もう!』

 ベロベロである。最早、皆が足元も覚束ないほどの見事な泥酔っぷりである。そんな中年男女が、互いに肩を組むとリズムに乗って豪快に脚を振り上げている光景は、傍から見れば異様なものに違いない。

 しかし、この場にいる者にとって、そんなことは関係ないようだ。絶え間なくヒートアップし続ける場の空気が、一歩引いて冷静になることを許してくれない。

 事の発端は、デムーロと心中した梅ちゃんが先週の桜花賞でボロ儲けをしたことだった。私の「トリコロール大作戦」が砕け散ったのをよそに、日曜の江戸前寿司屋はデムーロと梅ちゃんの歓喜の雄たけびで満たされていた。

 一体いくら儲けたのか定かではない。だが、すっかり気が大きくなった梅ちゃんが、その金で今度は行きつけのキャバレーの女の子たちを今回の花見に誘ったのだ。いわゆる”同伴”というやつだが、誘った人数はここにいる全部で「18人」ときたものだから、一体桜花賞でどれだけ儲けたのか、ますます気になるところだ。

 それにしても今時キャバクラではなく、キャバレーである。梅ちゃんはその店のオーナーに顔が利くほどの常連中の常連で、私も何度かついて行ったことがあるが、豪快で金払いの良い梅ちゃんはキャバ嬢たちの間でも人気者だったようだ。

 だから、今回の豪遊話もあっさりと決まったのだが、まさか花見ついでの「はないちもんめ」にあのような”裏”があったとは……。

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