GJ > 競馬ニュース > 『黄金配合』は偶然の産物?  > 2ページ目
NEW

オルフェ、ゴルシを輩出した『黄金配合』は偶然の産物だったのか?現3歳「ニックス軍団」の惨状


 最も良績を収めているのが、新馬戦を単勝1.7倍で勝ち上がったメイケイレジェンド(栗東、木原一良厩舎)。愛知杯(G3)や中山牝馬S(G3)を勝ったフーラブライドの半妹という良血で出世が期待されたが、次走の500万下でサトノダイヤモンドに1.3秒ちぎられた後は故障休養中という有様だ。

 次に期待できそうなのが、重賞を2勝したヤマニンメルベイユの仔で、先月6戦目にして未勝利を勝ち上がったヤマニンリュウセイ(美浦、栗田博憲厩舎)だ。

 ちなみに現3歳の”黄金配合軍団”10頭の中で、最大の目標となる日本ダービー出走へ、ほんの僅かでも可能性が残っている(限りなく0に近いが)のは、このヤマニンリュウセイだけである。

 何故なら、残り8頭は未だ初勝利すら挙げられていないからだ。いや、それどころか5着以内に入って僅かでも賞金を稼いだ馬さえ1頭だけ……この10頭の中で最大の期待が掛けられていたであろうオルフェーヴルの全妹が、デビュー前に亡くなってしまっていることも大きいかもしれないが、それを含めても文句なしに”悲惨な状況”である。

 競馬には、昔から特別に相性の良い配合を差して「ニックス」という言葉があるのだが、この黄金配合は一時その典型的なパターンだったはずだ。ところが、今年の3歳勢の結果をみていると、勝ち上がったのは共に良血馬で、とても黄金配合の”恩恵”があるとは思えない。

 ちなみに今年にデビューが控えている黄金配合の2歳馬の中には、オルフェーヴルの全妹やゴールドシップの全妹もおり、さらなる高い期待が持たれている。

 果たして、今年がたまたま良くなかっただけなのか、それとも「黄金配合」「ニックス」という言葉は人間側の都合で勝手に生まれただけで、ただの偶然の産物なのか。科学的な根拠が何もないだけに、「ブラッドスポーツ」といわれる競馬の中でもひときわ興味深い問題である。
(文=浅井宗次郎)

オルフェ、ゴルシを輩出した『黄金配合』は偶然の産物だったのか?現3歳「ニックス軍団」の惨状のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
  2. C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
  3. 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
  4. 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
  5. 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
  6. 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
  7. 【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
  8. 「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】
  9. ダービー「当確級」の逸材が皐月賞参戦!過去にキズナ、シャフリヤールらが条件クリア、浜中俊VS坂井瑠星の「第2ラウンド」も勃発?
  10. 【ドバイゴールデンシャヒーン(G1)展望】「1年越し」リベンジかかるリメイク!兵庫の雄イグナイター、巨漢ドンフランキーらも虎視眈々