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【G1回顧・ヴィクトリアマイル】ストレイトガールが連覇達成!ハイペースの中で明暗を分けた「経験の差」と最新のG1が繰り返す「復活の歴史」

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sutoreito.jpgストレイトガール(競馬つらつらより

「前年の覇者」を軽視してはいけないことは、このレースの「歴史」が度々証明しているというのに、人はなぜ同じ過ちを繰り返してしまうのか。

 G1馬7頭が集結した今年のヴィクトリアマイル(G1)。前年に「3連単20,705,810円」という超高額配当が飛び出しただけに、今年も大波乱が起きるかが注目されたレースでもあった。

 レースは、戦前の予想で桜花賞馬レッツゴードンキかスマートレイアーがハナを切るのではといわれていたが、レッツゴードンキが自重したことでスマートレイアーが先頭に。

 そう思いきや、それを外からレッドリヴェールが果敢に主導権を奪う展開となった。

 レッドリヴェールの鞍上は、若手のホープ石川裕紀人騎手。初のG1制覇に向けて決意の騎乗だったが、さすがに強引すぎたかもしれない。最初の3ハロンが「33.8秒」、1000mの通過が「57.2秒」と、高速馬場ながらもスプリント戦並みのハイペースを記録している。

 これだけ速いペースになると、追走に苦しくなるのはマイル経験の浅い1番人気ミッキークイーンと、2番人気のショウナンパンドラだ。2頭とも、これまでのキャリアで経験したことのない速いペースについて行けず、ミッキークイーンは後方13番手、ショウナンパンドラもその後ろの14番手から追走せざるを得なかった。

 逆にまるでスプリント戦のようなこのハイペースに、豊富な経験から”涼しい顔”で対応できた馬がいる。

 それこそがメンバーの中で断トツのスプリント実績を持つ、昨秋のスプリント王ストレイトガールである。位置取りこそミッキークイーンのすぐ前となる12番手だったが、「意図した位置取り」と「意図していなかった位置取り」とでは雲泥の差だ。

 そして、その”雲泥の差”が表面化したのが最後の直線だった。

 ハナを切っていたレッドリヴェールをカフェブリリアントが早めにかわして先頭に立つが、これだけのハイペースだ。すでに手応えがなく、それにウインプリメーラとスマートレイアーが並び掛けようとするが、これらもすでに苦しくなっている。

 そんな中、内からスルスルと馬群を抜けてきたのがストレイトガールだった。

 先行各馬が必死に手綱を動かしている中、ただ一頭持ったままのストレイトガール。ライバルたちとは完全に手応えが違っており、それは追走に手間取っていたミッキークイーンやショウナンパンドラとも比べ物にならないほどの十分な脚色だった。

 持ったまま先頭まで躍り出ると、ようやく戸崎圭太騎手が追い出しを開始する。矢のように弾け飛び、あっという間に後続を突き放したストライドは、まさに強かった頃のストレイトガールの完全復活を印象付けるものだった。

 最後は激しい2着争いを展開するミッキークイーンとショウナンパンドラの2頭を尻目に、余裕の手応えでゴール。まさにスプリント戦のハイペースにも楽に対応する「スピード」と、培ってきた「経験の違い」をまざまざと見せつけた結果になった。

 昨年、このヴィクトリアマイルを制し、秋にはスプリンターズS(G1)も制したストレイトガール。しかし、その後の香港遠征で9着大敗。年末には引退表明したが、年明けにはそれを撤回するなど”公私”ともぐだぐだした感じがあった。

 そんなお騒がせ騒動に馬が嫌気を差したのか。”現役復帰”初戦となった前走の阪神牝馬S(G2)では、何一つ良いところなく9着に完敗。これまでのストレイトガールには見られなかった不甲斐ない敗戦に「もう終わった」との声もあった。

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