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「ブラックバイト」で大卒を買うのは「ムダ金」か……固定観念に囚われる学生の悲劇

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 大学に行く意味はある。ただそれには今、大きな「条件」がついて初めて成り立つ言葉のように思える。

 今や定着した「ブラック企業」という言葉は誰もが知るところだが、いよいよ「ブラックバイト」と呼ばれる言葉も浸透してきた。この「ブラックバイト」の餌食(?)になるのが大学生だという。

「ブラックバイト」とは、各業界の人手不足、そして「学生貧困」という状況がマッチして出来上がるそうだ。場合によってはバイトの領域を超えた仕事を任される、休めない、辞めさせてくれないなど、雇う側の横暴が原因らしい。

 まあ、実際のところ「バイトの領域を超えた仕事」自体は経験という点では良し悪しあるのかもしれない。退職や休みに関しても、正社員のような制約があるわけでもないので無視するか、最悪辞めればいいだけの話なのだが、学生の貧困がそれだけ本格化していること、世間知らずであればこういった状況に陥るのも理解できる。

 こういった「ブラックバイト」で金銭を稼ぐ学生は、別に遊ぶ金欲しさに働いているわけではない。主に「学費」を稼ぐためという理由が大きい。特に私立大学の学費は最低年間100万円レベルともいえるほど非常に高く、親世代の年収が増えないのだから当然負担は当事者の学生にいくのだ。

 社会通念というようなものをすべて取り払って一度考えると、どうしても「そこまでして大学行く価値があるのか」という考えに至る人も多いのではないだろうか。卒業できても、今度は奨学金地獄になる人も決して少なくない。ではなぜ、そうまでして多くの学生が大学進学を選択するのか。

 一つ考えられるのは、「大学に入って就職したほうがいい」「大学に行けば将来役に立つ」という盲目的かつ社会通念のような思考に多くの学生、親が囚われているからではないだろうか。必死でブラックだろうがアルバイトをこなし、新卒採用でそこそこ以上の内定を獲得して卒業する、この「モデル」のイメージはあまりにも強い。

 しかし、現実にはこの「モデル」を実現できる学生は非常に少ない。「全入時代」などと言われて久しいが、今など偏差値無視でとにかく入るだけ、卒業するだけなら大学など金があれば「買える」時代だ。もちろん単位取得は必須だが、そんな真面目に学校など行かなくても卒業できる学生が多い以上、やはり「買える」という表現が正しいように思える。

 そして、採用する側もそんなことは百も承知。よほどの特技や技術、魅力がない限り、名前すら聞いたことのない謎の大学の学生を好んで採用しようと思う企業は決して多くないのが現実だ。少しネットで調べれば、その学生のいる大学がどんな大学で偏差値がどれくらいかは簡単に把握できる。採用担当は数百人~数万人の履歴書を一気に調べるわけで、イチイチ細かな特技など見てはいない。偏差値という指標はある意味わかりやすく、優秀な学生を確保しやすいのも事実である。必死にアルバイトをして学費を払って卒業できても、それに見合った「価値」を生むとは限らない、卒業の値段ほど高いパフォーマンスを発揮するとは限らない、見込みも薄いというわけだ。

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