真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.06.06 12:08
武豊の実績さえ霞む「鉄人」的場文男。すべてを掴んだ大井の帝王が「オレが乗らなければ……」と自虐する因縁レースとは
編集部
武豊騎手が「悲願」と言った日本ダービーの初制覇でさえ、挑むこと10回目での勝利だったが、的場騎手の東京ダービーへの挑戦は今年で35回目。2着は実に9回である。
「9度目の2着」を記録した昨年の東京ダービーのレース後、的場騎手は「また2着だよ」と悔しそうに繰り返していた。
それも勝った馬は的場騎手が騎乗していた馬と同厩で、調教師も騎乗を薦めていたこともあったらしい。最後には2着に敗れた騎乗馬に申し訳ない気持ちから「オレが乗らなければ……」と呻くように自責の念を絞り出していた。
ここまで悲観的になるのも無理はない。
これまで南関東クラシック1冠目となる羽田盃を圧勝しながらも、わずか1か月後の東京ダービーまでに故障してしまった馬が2頭。「三冠確実」といわれ羽田盃で単勝1.0倍(元返し)に推された馬が、そのレースで故障……。
さらには東京ダービーまで無敗の快進撃を続け、当日も単勝1.1倍の大本命に推された馬が信じられないような大出遅れを喫し惨敗するという、東京ダービーと的場騎手との間には、これ以上なく苦い数々の歴史があるのだ。
「これは人生の宿題。死ぬまでできないかもしれないけど……」
昨年の東京ダービーのレース後、報道陣に囲まれた的場騎手が悔しさを絞り出すようにコメントしている姿が印象的だった。
武豊騎手は日本ダービーの初制覇に10回掛かったが、初制覇後はこれまでのうっぷんを晴らすように通算5勝。今では歴代史上最多のダービー勝利を誇っている。
ならば実に34回の”うっぷん”が溜まっている的場騎手が東京ダービーを制したのち、いったいどれほどの”大爆発”が待っているのか……ぜひとも見てみたいものである。
的場騎手は今年、2歳王者のアンサンブルライフと35回目の東京ダービーに挑むことが決まっているが、果たして悲願達成なるだろうか。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
- 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
- C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
- 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
- 【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
- 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
- ダービー「当確級」の逸材が皐月賞参戦!過去にキズナ、シャフリヤールらが条件クリア、浜中俊VS坂井瑠星の「第2ラウンド」も勃発?
- 「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 【大阪杯】エフフォーリア、タイトルホルダー引退でも最強世代に存在感!1週前追い切りから豪快リハ…酒井学ステラヴェローチェに絶好チャンス
- 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ