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「フェラーリ事件」が甦った!? 期待の新種牡馬ルーラーシップ初年度産駒が見せた「遺伝(?)」と、そのポテンシャル

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ru-ra-ship.jpgルーラーシップ(JBISサーチ公式サイト)

 2012年の香港QE2世C(G1)を制した新種牡馬ルーラーシップの初年度産駒第1号が、4日の阪神新馬戦でデビューをかざり、大きな注目を集めた。

 阪神5Rに出走したのは、スズカマイゲスト。母方には叔父に重賞2勝のアドマイヤデウスなどがいるなかなかの良血。戸崎圭太騎乗、単勝3.6倍の2番人気で出走した。

 結果からいえば、ダントツ最下位の10着と残念なデビュー。戸崎騎手がどんなに押しても進んでは行かず、勝ち負け以前に走る気持ちがあるのかも微妙な雰囲気であった。まあ、まだ2歳という「子ども」と考えれば、こういった結果もあるのかもしれない。次走での巻き返しに期待したいところではある(ちょっとひどすぎたが)。

 最初から華々しく種牡馬生活スタート、とはいかなかったルーラーシップだが、スズカマイゲストの、ある意味での「レースぶり」を見て、父の「伝説」を思い出した人も多かったのではないだろうか。

 12年・有馬記念。結果としてこれがルーラーシップの引退レースとなったのだが、その”瞬間”は今でもありありと思い出せる。

 ゲートに収まってスタートを迎えた瞬間の、あの「直立不動」……レースを見ていた誰もが呆気に取られた伝説の一瞬であった。他馬が勢いよくゲートから飛び出す中、一頭だけ「フェラーリ」のエンブレムのようなポーズを取ってゲート内に「篭城」。知らない方はぜひ確認してほしい。

 そして、それ以上に驚きだったのが、その絶望的な不利をものともせず3着に入ったことだ(先着された馬は泣きたかったに違いない)。結果、秋のG1すべてで出遅れ「3戦連続3着」という記録を残し、無二の能力を見せながらも国内G1制覇を達成しないまま引退となった。

 あれほど「ド派手」ではなかったが、スズカマイゲストも出遅れてしまった。「やはりルーラーの仔」とため息を漏らしたファンもいるのではないか。

 産駒デビューは「ネタ」で終わってしまったが、それもまたルーラーシップらしいといえばそうなのかもしれない。香港QE2世Cを圧勝した能力は本物だし、血統にも飽和しているサンデーサイレンスが入っておらず、その上母がエアグルーヴという「超」がつく良血。生まれながらにして将来を約束された結晶だけに、馬産地での人気もうなぎ上りだそうだ。

 ルーラーシップの種牡馬としての成功が、日本競馬の未来において重要なのは間違いない。種牡馬成績は「ネタ」ではなく、圧巻の結果を残してほしいものだ。今後に期待である。
(文=利坊)

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