ついに最終章を迎えたラニと武豊の挑戦!「北米クラシック最大のチャンス」陣営が見据えてきた「戦略」が結実する時は来た
ついに北米クラシックの第3弾となるベルモントS(G1)が、そして何よりも武豊とラニの3歳ダート世界一を目指す戦いの最終章が、11日(日本時間12日早朝)に迫ってきた。
ドバイの地でUAEダービー(G2)を史上初めて勝利し、3歳ダート世界一を争う”資格”を有してアメリカに渡ったラニ。日本から21年ぶりの参戦となったケンタッキーダービー(G1)は9着に敗れたものの最後の末脚は際立っており、続くプリークネスS(G1)では5着と明らかな前進を見せた。
そして、迎える最終戦のベルモントS。
僅か1カ月半の間に3戦を戦う北米クラシックは世界一の過酷さを誇り、今年も全レースに出走を果たしたのはプリークネスSを勝ち、大本命としてベルモントSを迎えるエグザジュレイター、そして我らがラニだけである。
これだけでも大変な偉業なのだが、管理する松永幹夫調教師、武豊騎手、そしてラニの陣営は「参加賞」を頂戴するためだけに、この米国三冠という大いなる挑戦を始めたわけではない。
「ケンタッキーダービー、プリークネスSは、ラニにとっては少し窮屈なコースでしたが、今度のベルモントパーク競馬場はアメリカでも最も大きなコース。距離も2414mと最も長くなりますから、個人的にも最も楽しみにしていたレースです」
そう武豊騎手がオフィシャルサイトに綴っているように、このベルモントSは陣営が最初から最も強く意識していたレース。アメリカ競馬への慣れはもちろん、後ろからの競馬になるラニにとって広いベルモントパーク競馬場は有利な舞台、さらにダートとしては長距離戦といえる距離延長も武豊騎手のエスコートが活きるはずだ。
肝心のライバルもケンタッキーダービーを無敗で制したナイキスト、3着だったガンランナーなど強豪が相次いでリタイヤ。北米クラシックの過酷さを物語る状況だが、ラニにとって追い風となっていることに間違いはない。
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