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ぼくらはあの頃、アツかった(8) 呪われし館での苦く、淡い思い出

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 あ、これ絶対6だわ。俗にいう「こぜ6」である。確信した。周りを見る。並びが全部、純ハズレ=ATみたいな感じになっている。ボーナスも異様に軽い。

 なんだか狐に抓まれたような感じだった。筆者の右隣はちょうど機種の切れ目になっていて、そちらには『ハナビ』があった。こちらのムードは特に異様だった。そう。かの機種は小役カウンタ搭載機なので設定判別が効く。何度かボーナスを消化しているにも関わらず誰も離席していない時点で、最低でも5は確信している筈である。

 こりゃあ、いよいよガチらしい。そう。全6である。信じられないが、どうやらそのようだ。

 筆者はホールの意気込みに胸を打たれ、そして今月の家賃がちょうどヤバかった所に舞い降りた僥倖に、思わず唸った。

 ありがとうL。今までクソ店だと思っててゴメンなさい。ごめんなさい──。と、不意に、隣の台を打つ若者が、ATの切れ 目でクレジットを落とした。休憩か? と思っていたら、彼はメダルを持って悠然と去るや、『サラリーマン金太郎』に着座したのである。

 筆者はハッとして膝を打った。確かに。確かにである。ガチの全6となれば、こりゃあカイゾクショック打ってる場合じゃない。

 見れば、異変に気付いたお客たちが一斉に「より 6が美味しい機種」にゲルマン民族ばりの大移動を始めてる所だった。

 あっという間に埋まる『サラリーマン金太郎』。筆者はATの消化中だったので、ついぞそのビッグウェーブに乗れず。吐きそうになった。ああ、打ちたかった。サラ金の6。マジで打ちたかった。クソックソッ。なんで信じなかったんだ Lを。筆者のバカ。筆者のバカ──!

 それまで輝いて見えた『カイゾクショック』の最高設定が、途端に色あせて見えたものである。

 もちろん、かの台もAT機であるから 最高設定は相当に美味しい。シングルボーナス非搭載機なので安定性も高い。ただ、その尖ったゲーム性ゆえに通常時常にリプレイ外しを強要される面倒臭さが鼻に付く上、純粋に回らないのでAT間ちょっとハマるとメダルがガンガン減っていく。どうせ6が確定していると考えるなら、爆発力を鑑みてサラ金を打つべきだろう。

 なんかもう考えれば考えるほど残念な気持ちになり、正直いって折角の「AT機の6」だというのに、全然楽しめなかった。

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