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【徹底考察】天皇賞・秋(G1) アンビシャス「その力は『G1級』も期待された宝塚記念でまさかの16着。世代屈指の大器は何故、大敗したのか」

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 ただ、あえて付け加えれば、アンビシャスの上位進出が望めないとわかった直線半ばの時点で、鞍上の横山典弘騎手は追うのをやめている。これは馬の負担に人一倍敏感な横山典騎手の特徴で見切りが早い分、こうして必要以上に酷い負け方をすることも珍しくはない。

 その上で、この2戦でわかったことはアンビシャスがキタサンブラックにスタミナという点では遥かに劣ること。そして2000mを走る上で先行策をとった場合、スタミナ面で大きな不安要素があるということだ。前走の毎日王冠の前に、本馬を管理する音無秀孝調教師がC.ルメール騎手に対して「リセットする形で以前の形(後ろからの競馬)に戻してもらおうと思っています」と言ったのも、そういった結果を踏まえてのことだろう。

 したがって、今回の鞍上は大阪杯と宝塚記念で手綱をとった横山典弘騎手に戻るが、競馬自体は毎日王冠で見せたような後方からの競馬になる可能性が極めて高い。

 おそらく雨の心配がなく、スタミナを温存して後方からの競馬に徹する以上、中団8番手から上がり全体3位の33.7秒の末脚を駆使して、勝ったラブリーデイから0.2秒差の5着だった昨年以上の結果が求められるのは当然だ。

 だが、問題は58㎏という斤量。父ディープインパクトと似て馬格のない本馬。【血統診断】で触れた通り、今年は昨年の458㎏から10kg程度大きくなった馬体で出走できそうだが、昨年の天皇賞・秋よりも12㎏増えながらも大敗した宝塚記念は、アンビシャスにとって初の斤量58㎏だった。

 基本的に馬格のない馬ほど斤量の影響は大きい。前走の毎日王冠で57㎏を克服したのは、この馬にとって大きな収穫。だが、さらに1kg増えてどうか。真価が問われるところだが、接戦になれば微妙に影響する可能性は否めない。
(監修=下田照雄(栗東担当))

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