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ぼくらはあの頃、アツかった(16) 幸運の女神が垂らす蜘蛛の糸。投資ゼロでのマクリ勝ちと木の実ナナの思い出。

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 木の実に挨拶して適当に水割りを飲みつつ、昨日会った女神の特徴を告げる。彼女は休みらしい。残念な気分になった。木の実としばらく談笑して店を出た。

 翌日。また翌日。一日明けてまた翌日。女神から受けた施しがスッカリ無くなってしまうまで店に通い続けた。お金が無いのでしばらく間を明けて、給料が入ってからまた通った。女神には一度も会えなかった。木の実と、それからたまにハンプティ・ダンプティみたいな女が居たけだ。

 すっかり常連になりかけた頃、木の実がこう言った。

「ねぇ、お客さん。◯◯ちゃん辞めちゃった。こう言っちゃなんだけど、縁が無かったですねぇ」

 縁が無かった。そう言われて、不思議と悪い気はしなかった。

 会えなかった。悔しい。二度と会えない。悲しい。もう一度会いたい。虚しい。それらの気持ちが全て、いっぺんに片付いた。そう。筆者とフォルトゥナは、縁が無かったのだ。

 縁が無かったのなら、仕方がない。

 ありがとうございましたと、せめて自分の口で伝えることができればよかったのだけれど、もはやそれすら叶わない。縁が無かったからである。

 それ以来、その店には行っていない。

──フォルトゥナの顔は薄暗闇に消えて半透明になっているが、木の実ナナの顔はハッキリと覚えている。

【あしの】都内在住、37歳。あるときはパチスロライター。ある時は会社員。年末くらいからライター一本で頑張ります。ブログ「5スロで稼げるか?」の中の人。

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