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不動産屋さんのセールストークのウソ…毎月の支払い額同じなら購入がトク?

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 家賃月額7万円、期待利回り5%の物件があるとします。収益還元法に基づいて計算すると、この不動産の価値は、

・(7万円×12カ月)÷5%=1680万円

となります。セールストークどおり家を買おうが賃貸だろうが「価値」が変わらないと仮定するなら、1680万円の「価格」で、物件をローンで購入するわけです。

 1680万円の物件を頭金10%、固定金利2.46%の20年返済(2013年2月、三井住友銀行住宅ローン金利基準)としましょう。

 すると最終的な支払額は

・168万円+約1916万円(20年分のローン支払い金額)=2084万円

となります。さらに新築で購入して、新築プレミアム10%を乗せられたら、目も当てられませんね。ちなみにこの場合の月々の支払額は約8万円と。

 以上から考えると、同じ「価値」であると推測できる商品の「価格」が、月額1万円も違ってくることになります。現実はセールストークとは全然違うことがわかります。

 以上2点より、不動産には所有リスクがあり、取得コストもかかるため、単純に支払い金額だけで比較できないということをご理解いただけたと思います。

 読者のみなさんも、甘いセールストークには騙されないように気をつけてください。
(文=土居亮規/Business Library Butterfly)

BusinessJournal編集部

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